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世界のロゴ(7) Apple
アップル
誰もが知る時価総額世界トップのIT企業、アップル社。
シリコンバレーのカリフォルニア州クパチーノに本社を置くアメリカの多国籍企業であり、テクノロジー企業である。 家電製品、ソフトウェア、サービスでよく知られている。 1976年にスティーブ・ジョブズ、スティーブ・ウォズニアック、ロナルド・ウェインの3人によってアップルコンピュータ社として設立され、翌年ジョブズとウォズニアックによってアップルコンピュータ社として法人化された。 2007年にアップル社に社名変更したのは、同社がコンピューターから家電製品へと事業の中心を広げたためである。 アップルは売上高で最大のテクノロジー企業であり、2024年には3,910億4,000万米ドルに達する。
同社は、ウォズニアックのパーソナル・コンピューター「アップルI」を製造・販売するために設立された。 2番目のコンピュータであるアップルIIは、最初の量産型マイクロコンピュータの1つとしてベストセラーとなった。 アップルは1983年にLisaを、1984年にMacintoshを発表し、グラフィカル・ユーザー・インターフェースとマウスを使用した最初のコンピュータのひとつとなった。 1985年までには、社内の問題によりジョブズはNeXT社を設立するために退社し、ウォズニアックも他のベンチャー企業に移るために撤退した。 1990年代、アップルはパソコン業界において、インテル搭載のクローンPCに搭載されたマイクロソフトのウィンドウズ・オペレーティング・システムによる低価格のウィンテル・デュオ独占にかなりの市場シェアを奪われた。 1997年、アップルは倒産を数週間後に控えていた。 失敗したオペレーティング・システム戦略を解決するため、NeXTを買収し、事実上ジョブズを会社に呼び戻した。ジョブズはその後10年間、iMac、iPod、iPhone、iPadを発表し、iTunes Storeで高い評価を得るとともに、「Think different」広告キャンペーンを展開し、小売チェーンApple Storeをオープンし、アップルを黒字に導いた。 こうした動きにより、アップルは2010年頃から常に世界で最も価値のあるブランドのひとつに数えられるようになった。 ジョブズは2011年に健康上の理由で辞任し、その2ヵ月後に死去。後任のCEOにはティム・クックが就任した。
アップルの現在の製品ラインナップには、iPhone、iPad、Apple Watch、Mac、Apple TVなどのポータブルおよびホームハードウェア、iOS、iPadOS、macOSなどのオペレーティングシステム、Apple Pay、iCloud、Apple MusicやApple TV+などのマルチメディアストリーミングサービスを含む様々なソフトウェアやサービスが含まれる。 アップルはアメリカのIT企業ビッグ5のひとつであり、2011年以降、ほとんどの場合、アップルは時価総額で世界最大の企業であり、2023年現在、売上高で世界最大の製造企業、販売台数で世界第4位のパーソナルコンピュータベンダー、世界最大のタブレットコンピュータベンダー、世界最大の携帯電話ベンダーである。 アップルは2018年に米国の上場企業として初めて評価額が1兆ドルを超え、2024年6月時点では3兆2,000億ドル強と評価されている。
アップルは、請負業者の労働慣行、労働組合との関係、環境慣行、反競争的慣行や資材調達を含む企業倫理に関して批判を受けてきた。 それにもかかわらず、同社には多くのファンがおり、高いブランド・ロイヤルティを享受している。
アップルが使っているwebfont
San Francisco
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アップルのロゴの歴史
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1976–1977
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アップルのような企業でさえ、最初のコンピューターに付けられた試作版のロゴから始まりました。 それは、滑らかなリボンに囲まれたクラシックでエレガントなバッジで、そこに「Apple Computer Co」の文字が配置されています。 書体は太字のセリフ体で書かれています。 バッジ自体には、リンゴの木の下で本を片手に座っているイサーク・ニュートンの姿が細部まで描かれていました。
1977–1998
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よく知られた現在のロゴのベースにもなっている、象徴的な噛まれたアップルのロゴは、1977年にロブ・ジャノフ(Rob Janoff)によってデザインされました。他の果物と間違えられないようにジャノフ氏は「一口かじった」デザインにしました。
このときには水平に虹のパターンが描かれていました。
このレインボーのカラーパレットは、1998年まで使われ続けました。
ジャノフ氏がスティーブ・ジョブズ氏に初めて会った1977年、アップル社は設立からまだ1年も経っていないときでした。アップルのエンブレムを作るのにかかった時間は、わずか2、3週間でした。 ジャノフ氏はロゴの制作中、本人の告白によれば、絵をリアルに見せるためにたくさんのリンゴを半分に切り、モデルとして使ったそうです。
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https://www.educationandcareernews.com/investing-in-arts-education/the-designer-behind-the-apple-logo-talks-about-freelancing/
ロブ・ジャノフ(Rob Janoff)は、企業ブランディング、広告、テレビコマーシャルの仕事で知られるアメリカのグラフィックデザイナー。 1977年に象徴的なアップルのロゴをデザインしたことで有名。
1998–2024(現在)
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アップルのロゴは1998年に刷新され、レインボー・バージョンからモノクロ・バージョンに変わりました。
その他
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現在のモノクロのシンボルマークになるまでの間に、何度かバージョン違いのロゴが使われていました。 1999年にはアクアをテーマにしたバージョンのロゴが登場し、2003年まで使用されました。
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2007年、アップルのデザイナーチームはガラスをテーマにしたロゴを考案し、2013年まで使用されました。
黄金比ではない?
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さまざまな場面でアップルのロゴには精緻な黄金比が使用されてデザインされているという話を目にしますが、これはどうもあやまりらしい。ジャノフ氏は、上記のとおり、実際のりんごを半分に切ってフリーハンドで描いたりんごをベースにしてロゴを作成しています。
またアダムとイヴの林檎をかじったエピソードやひとくちかじった(bite)とbyteをかけ合わせている、なんてのもジャノフ氏は意識してはいなかったそうです(*3)。
メモ
ナイキのロゴも、まだ学生だったCarolyn Davidsonさんが作成して、その報酬は当時35ドルでした(のちにけっこうな報酬をもらっていますが)。
アップルのロゴも3週間ほどでできたものだったわけですが、デザインにかける時間が、その価値に比例するわけではない、という好例が、このようにときどき見つかります。
漫画『鋼の錬金術師』に出てくる「等価交換」という言葉、これは人間がけっこう間違えがちなもので、努力すれば報われる、時間をかけるとより良いものができる、というわけではないようです。というか「その保証はない」というほうが正しいかもです。
このあたりは、認知バイアスである「公正世界仮説」やDuration heuristicなどが関連しています。Duration heuristicはまだ記事にかいていないのですが、公正世界仮説のほうが別アカウントで記事にしています。
それにしてもおもしろいのは、そのコストと結果の非対称もありますが、ロゴやデザインが企業や商品を保証するわけではないところです。企業の成功には、要因が複数あり、デザインはその一要因になることもあるし、ならないこともあります。
関連記事
参照
*1
*2
*3
*4
https://www.fastcompany.com/1672682/debunking-the-myth-of-apple-s-golden-ratio
*5
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