わたしたちが約束と約束を選択した意味
結婚しなくても幸せになれるこの時代ですが、結婚しました。
正直、結婚するいちばんの理由は税制面での優遇とか、緊急時の扱いとかいう現実的なものだったけれど、それだけじゃ味気ないかと思って、形式や考え方だけはしっかり練ることにしました。
色々な方法や考え方があるし、2人が選択したものがいちばん素敵だと思います。
でもこういう方法もあるんだなって、誰かの重荷を少しでも軽くできたり、もやもやを薄くできたらいいなと思って書きます。
プロポーズ=「提案と承諾」
「プロポーズってどんな感じだったの?」
「なんて言われたの?」
「婚約指輪はどこの?」
婚約を報告してすぐに聞かれたのは、こういう感じの内容でした。
そりゃそうだよね。
そういう人が一般的だし、多いんだもの。
わたしも、そう聞いちゃう気がします。
ただ、わたしと夫は、プロポーズにはあまりいいイメージを持っていませんでした。
プロポーズって、もう和製英語になっちゃってるけど、本来は提案するって意味で普通に使う言葉ですよね。
自信ないけど、そんな気がする。
片方が結婚を「提案」して、もう片方がそれを「承諾」するのって、なんだか違うなって思っていたんです。
「娘さんをください!」に感じる、「ものじゃないんだよ」感というか。
だから、典型的なプロポーズはやめておこうねって、ちょくちょく2人で確かめ合っていました。
わたしたち、こう客観的に見ると、とっても面倒くさい夫婦ですね。
仕方ない、面倒くさい人間同士でひっついてしまったので。
流行っているものになかなか手を出せないとかいう拗れ具合も、影響しまくっているな。
代替案を考える
だからと言って、何もしないのはわたしが嫌でした。
一生に一度のことだし、思い出に残ることはやっておきたい。
何十年経っても、この日のことを忘れないように、ずっと語っていけるように、何かはしたい。
でも、サプライズも片方に負担があって嫌だし、夜景の見えるレストランは都会にしかないし、公開処刑は死んでもやりたくない。
ということで、話し合った結果、
・ちょっと豪華な料理を作って、家ディナーをする
・指輪交換をする
・約束の儀式をする
という案が出ました。
全部やりたくなったので、全部やることにしました。
約束の儀式
プロポーズは嫌なわたしと夫でしたが、何かを誓うことって滅多にないので、それはやってみたいと思っていました。
実際に行った約束の儀式は本当に簡単なもので、2人で握手して、「結婚して、幸せになりましょう」「これからよろしくお願いします」と言い合うだけのものでした。
ある普通の休日のお昼に、自宅のソファーで行いました。
あっけないくらいあっさりしていて、10秒で終わりました。
でもすごく満足しました。
これからわたしたちは、この握手のことをずっと思い返しながら、死ぬまで生きていくんだろうなって感慨深くなりました。
そのあとで気づいたけれど、教会で行うような結婚式の誓いの言葉と、やったことがすごく似ていて驚きました。
今更わたしたちが新しいことを考えだしちゃった!なんてはしゃいだけれど、このくらいのことは誰かがすでに考えているものですよね。
勝手に恥ずかしくなりました。
でもいいんです。
これがわたしたちのやりたかった「婚約」の形ですから。
おわりに
バカみたいな文章ですみません。
でもこういうのを記録として残しておくのもいいかなって気まぐれで書いてみました。
どこかの誰かに読んでもらえて、少しでも助けになれば嬉しいですけど、そうならなくても構いません。
わたしはとても幸せです。
夫にも聞きます。
幸せだそうです。
あなたにもあなたのいちばんの幸せがありますように、願っています。
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