自分史的なクリッピング史料
トランプが勝った。再度「もしトラ」から「またトラ」の4年間が年始から始まる。そして弱体化した日本政府与党。野党は是々非々で臨むのだろうけど、政府が国民の多様なかつ代表的な意見をすくい取ることができるのだろうか。トランプのように、あるいはアメリカのように、犯罪まがいと思われがちなことをしながらも大統領に再選される。そんな次元から考えれば、政治献金の問題も霞んでしまうのだろうか。お国柄の違いなのかなぁ?それで済ませていいとも思わない。与党の惨敗は衆院選の結果であらわれている。それでも、そんな米国の庇護のもとに歴史を刻んでいる日本ってどうなんだろうと庶民感情爆発寸前の今日この頃ではある。
爆発といえば、わが愛犬はあまりの勢い(バイクとクロネコヤマトの配送車、そしてバスに対して興奮してジャンプし吠えまくる)の良さにより、すでにリードを短期間で2つも破壊し、ついにハーネス型にした。ところがこのハーネス、メーカーによってサイズが全然違ったり、良し悪しも少しずつあったりで、なかなか100%満足のいくものがない。とりあえず、2つ別のタイプのものを確保(購入)したものの、その内の一つ、マジックテープ型のものは、毛量の多いシェルティにとって毛が絡まって着脱する時に痛そうだ。ということで、今現状は、もう一つのハーネスで賄っている。なかなか満足のいくものってないんだなぁ。
2024年11月9日 朝日 書評欄 横尾忠則さんのアート書評
つい最近の記事ではあるけど、ちょっと以前から自分も気になっていたのでついつい、朝日新聞側の主張が気になってしまう。書評欄はクリッピング記事の中でも、相当なボリュームを有していて、時折読み返すことも比較的多い記事ではある。勿論、評者のコメントを読みながら選書する場合もあったりして、Amazonのコメントも参考にしたりするのと同様に書評欄のコメントも大事にしている。
以前から、横尾さんの書評欄は色々な工夫が施されていて、いい意味でも悪い意味でも気になっていた。朝日側のコメントをみると・・・
・新聞を開いてびっくり、楽しい、といった反響もある
一方で・・・
・印刷ミスではないか?
・読みにくい
・書評欄にアートはいらない
といった批判的な意見もあったと記されている。
まずは、読者がどう思っているのか?の調査結果(どれほどの調査かはわからないけど)が客観的に表されている。自分もどちらかといえば、読みにくい、書評欄にアートは不要ではないか?という立場の方が強い。
次いで掲載にあたっての朝日側の立場が表明されている。
・横尾さんは、2009年に書評委員に就任し、文章による書評だけでなく
文字が重なって震動しているように見えるもの
・上下がさかさまになっているもの
・鏡に映すと読めるもの
などなど、様々な視覚表現を採り入れた評を手がけてきた。
これはいずれも、同じレイアウトの書評が整然と並ぶ紙面のなかで、驚きと戸惑いを感じさせるものだった、と回顧している。
ここで、横尾さんの主張。
・習慣化された日常に疑問を感じてほしい
・ちょっとした動作で紙面に参加する行為を体感してほしい
と話されていると。
少々、疑問が疑問を呼び込んでいるような気がしてならない。朝日側は、アート書評とは、必ずしも文章で書かれるものではなく、その固定観念をブレークスルーする試みも大事ではないかと主張されているようだ。
大儀として表現の自由を尊重する新聞・メディアとして、横尾さんの型破りな書評から、多様な議論が生まれ、紙の新聞の新たな面白さを感じていると結んでいる(読者編集長・柏崎さん談)。
表現の自由と共に、読み手側では正確に且つ迅速に情報を正確に入手したいという事実もある。そもそも、この書評欄に掲載される記事に期待されるものと、日常を打破すべきニーズとどちらが大きいのだろうか? 比較はできないかもしれない。つい最近往年の名著でもある「悪文」を読んでいて思ったのは、多くの人に正確にかつ容易にその内容を伝えることの大切さを感じ入ることではある。色々な意見もあるのだろうけど、着地点としては、横尾さんのアート書評は別枠で掲載して欲しいと個人的には思う。その方がむしろ読む意欲もわくかもしれない。鏡を用意しなければ読めない、白黒逆転していて、導入部分で読みたいという気配が消える。なぜなら、他の書評とは明らかに違うから。少なくとも、横尾さんの書評としての価値をどうみるかという視点も大事だろうと思う。
陳腐な日常はいらない!という刺激もパブリック・メディアには正直期待してもいない。第三者それも著名な評者がどんな内容を表現しているのか?がとても気になるので、まずは、書評第一、アートは劣位する。でもそのブレークスルーを大事にしたいという人もいるだろうから、別枠で設定できないものなのだろうか?と思う。これって結局軟着陸させるアイディアではあるけれど、こちらは新聞購読者でもあるので、すくなからず、コストもかけているので、その辺りを考慮して欲しい。このままでは横尾さんの書評をスルーすることになることは少々残念だとも思う。と勝手な意見を残しておこうと思いnoteに。
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