自分史的なクリッピング史料
昨日は女子サッカーがオリンピック出場を決めたり、大谷さんがオープン戦でホームランを打ったりとアスリートの活躍が報道されて、何だかうれしい気持ちにはなる。以前より自分の中でその勢いは失って来たとはいえ。
アスリートの健康管理っていうのは尋常ではないのだろうなと思いつつ、高齢期を迎えると必然的に健康情報には自然と目がいく。カズレーザーの番組もよく視聴する。そうだったんだぁ!と感心することひとしきり。問題はそうした情報を自分に還元できるかどうかだ。
2022年9月3日 日経 カラダづくり 認知症予防は40代から
改善可能なリスク要因
このカラダづくりというシリーズもよく読んでいる。一昨年の記事からピックアップ。
最初の記事の冒頭では、国内認知症患者の約7割をアルツハイマー型認知症が占めると始まる。その原因は、アミロイドβという異常なタンパク質の蓄積により脳が委縮してしまうという説が有力だと。そしてその蓄積には20年ほどの期間がかかり、そして発症するという。
どうやら医師のコメントによると、プレ認知症段階というのがあるらしく、
・自分だけが物忘れに気づく(SCD : 主観的認知機能低下)
・(次に)家族や周囲の人も変化に気づきはじめる (軽度認知障害)
そして予防について。英国の医学雑誌で各年代における改善可能な認知症の因子が発表された。40代を含む中年期の項目として高血圧、肥満、過度の飲酒があげられ、これらを改善するだけで、認知症の40%は予防できたり進行を遅らせることができるとある。自分はどれも当てはまらないので、少なくとも40代は予防的であったはず。なのに60歳を過ぎると、いや50代末期からやたらと30秒前に思ったことが思い出せない。
2019年にはWHOが認知症予防のガイドライン・12項目を発表し、これをわかりやすくすると・・・
・生活習慣の見直し(身体活動、栄養、認知トレーニング)
・体の健康維持(体重、難聴、糖尿病、高血圧、禁煙、脂質異常)
・心の健康(うつ、社会活動)
その他にもチェックシートなどが掲げられているけど、そのほとんどが当てはまってしまうので恐ろしくなる。
医師の先生はやはりタイトル通り、40代での取り組みが大事だとおっしゃっている。う~ん、もう遅い。認知トレーニングに関しては普段の仕事に関わる判断や決断で頭を使っていれば問題ないらしいので、40代現役世代においてはこのトレーニングは不要の様子。
生活習慣の中で特に重要なのが睡眠という。これは若いころからショート・スリーパーだっただけに(今も悩まされている)気になる。アミロイドβは睡眠中に脳内から排出されるので、睡眠時間が十分でないと蓄積が進んでしまうとのこと。概ねの目安は6時間前後。総時間では確保されているけど、途中で目が覚めることがしばしば。それはどうなんだろう?と気になるもののこの記事ではそこまで書かれていない。
そして次に食生活。国立長寿医療研究センターの方は、脳と腸の相関関係から腸内細菌と認知症の関係について研究していて、2019年に認知症の有無で腸内細菌のタイプが異なるという研究結果を得たらしい。2021年秋には、日本食と腸内細菌、認知症との関係についての研究論文を発表。魚介類、きのこ、大豆、コーヒーなどを含む「現代的な日本食」を多く摂取する人認知症が少ないというデータが得られたとある。この食生活にはまったく当てはまるので、ちょっと安心。何せ食の話だから。
DHA(青魚)、イソフラボン(大豆)、特定のビフィズス菌が認知症リスクを軽減するという研究結果もあるとのことで、これは周知の事実だろう。一方で認知症治療薬の開発も進んでいるというから、こうした自己管理的なものから治療的なものまで、認知症に対抗する対処方法の幅が広がっていくだろうということを期待したい。
認知症は、自分で意識できないで進行してしまうのではないかとちょっと不安になる。特に物忘れが激しくなると特に。高齢化社会や人生100年時代のベースになるのは日常の健康管理、健康意識だと思う。勿論日常だから何か目標設定が必要ではないかと思うものの、その指標化、数値化は結構きちんと調べて設定しないといけないと常に考えている。でも散歩もあきてしまったし、レコーディング・ダイエットもあきてしまったし・・・。でもそんなことではダメなんだろうけど。