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椎茸世界に新風を巻き起こす。菌種がわかる干し椎茸セットを作った理由
こんにちは。
わたしは株式会社椎茸祭という椎茸の出汁屋をしています。
先日、こんな新商品を作りました。
「菌種がわかる、干し椎茸スライス」です。
・・・
椎茸は生産地+栽培法+見た目しか書かれず売られている
通常の干し椎茸は
◯◯県産 原木椎茸 冬菇
のように記載されているのですが
生産地+栽培方法(表示義務あり)+見た目(傘の開き具合)しか商品には書かれていません。
「冬菇(どんこ)」はブランドのことだと思ってた!
そう思われる方も結構多いのですが、冬菇とか香菇、香信というのは傘の開き具合を指していて、ブランドや菌種とは無関係なのです。(とはいえ冬菇は香りが強く、香信はうま味が出やすい、など傘の状態でも味に多少違いは出ます)
ただ・・・です。
イチゴを皆さん買うときって、何を見ていますか?
「産地と品種」で買うのではと思うのです
栃木のスカイベリーが美味しい!とか、いやいや、とちおとめ、、とか品種で好みが分かれると分かってて、お店側もそれを掲載しているわけです。
かたや、椎茸に品種....いや、
菌種があるのをご存知でしたでしょうか。
自分も椎茸祭を起業してしばらく経つまで知りませんでした。
椎茸に菌種があることを知った
私は2017年に椎茸とは無縁の会社(チームラボ)から一念発起して、椎茸祭を起業し、当時はひたすら毎日椎茸を食べていました。
すると・・・・
あろうことか、椎茸好きなのに椎茸を食べて気持ち悪く感じるときが来てしまいました。
ああもうだめだ。
椎茸好きが椎茸嫌いになってしまったらもう椎茸祭はやめて舞茸祭だ、、、、とは思わなかったのですが、ショックを受けていました。
しかし、あるときイベントの機会があり、現地の椎茸を買って食べたところ、全然いやな感じがしなかったのです。
なんでだろうと思い、椎茸農家さんに伺ってみたら、実は椎茸に菌種があることがわかりました。そして、世の中の原木椎茸のほぼすべてが菌種がわからないまま販売されてるということが分かりました。
・・・・・あれ?
椎茸といえば嫌いな食べ物ランキングは常に上位の食べ物ですよね。
でも、菌種がわからないまま食べていたとしたら、たまたま好きじゃない菌種に当たって、それが嫌で食べなくなることもあるのでは。。。
自分自身が好きな菌種、苦手で食べるのもツラい菌種があるのだから、同じような悩みの方が他にもいるかもしれない。
そう考え、香りのクセが強くない、甘めの椎茸菌種をブレンドした"THE SHIITAKE"という椎茸菌種を特定した干し椎茸を作りました。
実は7月7日は干し椎茸の日でもあって、干し椎茸=献上品であったことから天に対する捧げものであったそうです(実際平安時代には高僧の食べ物であったりしますし、1970年代までは松茸よりも高級でした)
天に捧げる献上品だった椎茸。
今ではすっかり、みんなに嫌われてしまった椎茸。
だからこそ、椎茸について見方が変わる THE SHIITAKE、ぜひお試しいただきたいです。
菌種がわかることで、その人にとって本当に美味しい、口に合う椎茸が他にあるかもしれない。椎茸を品種別に食べ比べていただくことで更に深い椎茸の世界を知ってもらいたい。そう思い、今回、椎茸の菌種がわかる、極めてマニアックな干し椎茸セットにしてみました。
おそらくこんな商品は日本初、世界初なのではないかと勝手に思っています。マニアックすぎて全然売れないんじゃないかとちょっと心配なのですが
Nobody hates mushrooms!
椎茸やキノコ好きなひとがたくさん増えてほしいことを祈って作ってみました。
どうぞ、目をつむり、鼻からゆっくり息を吸い込むようにして、ご賞味くださいませ。
皆様良いしいたけライフを🍄
Amazonにもあります🍄
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