-Part2- 神戸市社会福祉協議会 奥能登豪雨被災地支援ボランティアバス
Part1はこちらから
2日目(活動初日)の始まり
私たちは体が飛び上がるようなバスの振動で深い眠りからたたき起こされた。
山道特有のがたつきかとおもっていたが、どうやら年始の地震で道路がひび割れたりしているようだった。
乗り物で例えるならジェットコースターのような振動なのだが、大きなバスなのでいつ振動が来るかもわからず終始私は驚いていた。
ボートパーク
予定より早く目的地である輪島市災害ボランティアセンター(ボートパーク)に到着した。
バスの車内で朝食をとった。
食事はパンとおにぎりが合わせて3個、ゼリー、飲み物が活動初日朝、昼、2日目昼と支給された。(2日目朝は朝食バイキング)
あまりの至れり尽くせり具合におどろいたものの、頂いたからには頑張ろう!と気持ちを強めた。
尼御前SAで「この先は水洗トイレがない可能性が高い」と説明を受け、ある程度覚悟をしていた。
結論から言うと、ボートパークから歩ける範囲に観光用の整備された水洗トイレが出来ておりそこを使用することが出来た。
しかし、その覚悟が必要とされるほど能登地方の上下水道整備が進んでいないのが現実である。
上下水道の整備は現在の大きな課題であり、日本で初めて貯水タンクを使って生活をやりくりしている人が多く存在する。
現在も自衛隊による風呂の提供なども続いているが、11月下旬ですでに気温は4度。加えて吹き荒れる海風はとても冷たく、いち早い復興を願うばかりである。
水道を引くには100km以上離れた金沢から引いてくる必要があり、作業が難航しているようである。
輪島朝市
輪島名物の一つとして輪島朝市が挙げられる。
輪島朝市はボートパークからほど近いところにその跡地があり、私たちも足を運び手を合わさせていただいた。
朝市の現状については以下リンクなどを参考に調べてみていただきたい。
出張輪島朝市
2024年 11/24(日) 11/25(月) に関西学院会館にて(関西学院大学上ヶ原キャンパス横) 出張輪島朝市が行われる。
お近くの人はぜひ一度足を運んでみてほしい。
干物などをあぶってその場で食べることもできるそうだ。
海岸の隆起
以下記事にもあるように4mほど岩礁が隆起した場所に足を運んだ。
この隆起によって津波を防ぐことが出来、助かった命も中にはあったと説明を受けた。
阪神淡路大震災との違い
今回の話の中で驚いたものの一つとして阪神淡路大震災との違いが挙げられる。
阪神淡路大震災は29年前の出来事であり、現在と分別などが大きく異なるようだった。
家ひとつ解体するにも解体作業に分別がついて回る。
土砂を土嚢袋に詰めてもそのまま埋め立ててしまうのではなく、中の土砂と袋を分ける必要があるそうだ。
私は阪神淡路大震災の当時生まれていなかったが、年長の参加者さんがひどく納得している様子を見て違いを実感することが出来た。
倒壊したビル
道中、今回の地震で唯一倒壊したビルをみた。
神戸社協の担当者さんがここに限らず、被害の説明をしてくださり知識のない私でも簡単に被害の状況を理解することが出来た。
今回私が見た被害を受けた多くの家屋は一階がひしゃげて二階部分が地面に接しているものや、ガラスや瓦が割れているものが多くみられた。
その中で完全に倒壊しているこの建物は大きな衝撃を持っていた。