-Part3- 神戸市社会福祉協議会 奥能登豪雨被災地支援ボランティアバス
Part1, Part2 はこちら
ボランティア活動の名采配
ボランティアの活動内容については詳しく書いてしまうと個人情報になるため、控える。
ただ、活動をするうえで神戸社協や神戸市の職員さんの名采配としか言えない働きがあったので紹介をさせていただきたいと思う。
ボランティア活動はかなり体力や力量勝負な部分も多く、女性陣として少し申し訳ない気持ちも持っていた。
しかしながら、職員さんが女性は掘り起こす作業や狭い場所での作業、男性は土嚢を運ぶ作業というようにそれぞれが輝ける場所に仕事を分担してくださり、お互いに感謝しあいながら作業を進めることが出来た。
過酷な活動のなかでも和気あいあいと団結して初対面の21人が活動できたのはこの名采配のおかげだといえるだろう。
性別による適材適所だけでなく、地図が読める人は助手席に、免許のある人は運転席になどと常に感謝しあえる環境があり気持ちよく過ごすことが出来た。
今回、助っ人として聴覚障害をもつ方と現地で合流し一緒に活動を初日行った。
わたしは手話ができるわけでもなければ、まだただの大学生であったが特別支援を学ぶ身として出来ることがあるかもしれないと思いサポートに手を挙げた。
社協の職員さんのほうが慣れている可能性が高いのにもかかわらず、いち学生の意見を快く受け入れてくださり、チャンスをいただけた。
このように今回のボランティアでは一人一人を職員であるかどうかなどを問わず一人のボランティアとして扱っていただけた。
そのおかげで私自身、ボランティアとしての自覚をもって活動をすることが出来たように思う。
一日ぶりのベットと外食
活動後は1時間半ほどバスに揺られ、七尾市のホテルへと向かった。
わたしたちはホテルアリヴィオとホテルルートイン七尾駅東に分かれて宿泊した。
わたしはルートインに宿泊したのだが、温泉から朝食ビュッフェもついて一人一部屋ゆっくりと休むことが出来、活動の疲れを癒すことが出来た。
朝ごはんの納豆とリンゴゼリーが個人的にはすごく好みだった。
夜ご飯は各自でとることが出来、私はせっかく石川に来たので海鮮をいただいた。えびの味噌が濃厚でおおぶりで絶品だった。
温泉に癒され、ベッドに入ってからは記憶がないほどすぐに寝ることが出来た。
普段身体を使うことがないゆえの疲れ、久しぶりに足を延ばして寝ることが出来た安心感に熟睡することが出来た。
不思議とすっきり起きることが出来、睡眠障害をもつ私としては久しぶりのすがすがしい朝であった。
はじめての軽トラ
人生で初めて地図係として軽トラックにのせていただいた。
社協の職員さんと同乗した為、たくさん自分の知らないお話を聞くことが出来たり、被害の状況について詳しく聞くことが出来た。
軽トラックは座席が直角で後部が全くないのが新鮮であった。
報道
職員さんのお話を聞く中、特に自分の印象に残ったのは報道についてである。
いまの輪島の状況を正確に伝えるメディアがどれだけいて、その情報を受け取る人がどれだけいるだろうか。
正直、ここに来る前の私は今の状況をほとんど知らなかったといえる。
その分衝撃も多くあり、今回関心をもつきっかけになったがもっと早くから知っているべきだったと後悔は募る。
どうしても首都圏に人が多いが故、首都圏に関するニュースがふえていく。
また、記者自体が東京に多いことを理由として都心のニュースが多くなる。
だから東日本大震災は多く報道されたのに比べて能登は少なく感じる、そのような仮説を自分の中で立てた。
この話は今回このボランティア体験をnote記事にしようと考えた一つのきっかけである。