カルシウムと現代西洋医学

カルシウムと現代西洋医学

 

現代西洋医学がカルシウムについて無力といわれているのは、人の栄養物は消化器において消化されたものと云う原則外にあり、成分・イオン化の優先の医学の為で、人は自然界に生育する生物である事を否定している為であります。

自然の物を其の儘食し、人の消化器で消化し肝臓等で解毒中和した成分は効果があっても、現代西洋医学はカルシウムをカルシウム・イオンCa++として捉え、非イオン・カルシウムは自然物である為問題外としております。

血液の生化学検査においても、カルシウム・イオン、カルシウムの増減を臨床症状と結びつけておりますが、自然物質の非イオン・カルシウムの作用は考えておりません。

検査値のカルシウム値は、血清に存在する総量を表し、この内カルシウム・イオンとして存在するのは50%~60%で、他の大部分は血清蛋白と結合していると見ております。

低蛋白血症であってもカルシウム・イオンは正常値を示しますが、イオン・カルシウムの測定値としては低い値で出るとされております。

PHが増加(アルカリ性傾向)するとカルシウム・イオンは減少し、PHが減少するとカルシウム・イオンが増加の傾向があります。

現在の処、血清蛋白濃度と血液のPHを分離して数値を出す事は出来ず、両者を考慮し乍臨床に臨むべきといわれております。

骨の代謝の変化を考える場合は、無機燐とアルカリ性燐酸酵素を同時に調べる必要があります。

骨の痛み・圧痛・変形・骨折等や、高カルシウム血症の嘔気・嘔吐・体重減少・便秘・多尿・筋力低下・筋緊張低化や、カルシウムの沈着の腎結石症・移動性石灰沈着(胃・腎・肺・血管)の場合、カルシウムの異状が伴い易い疾患の代謝性骨疾患・サルコイドーシス・甲状腺手術後・急性膵炎・腎不全・腸吸収不全の場合は検査確認を必要とします。

これ等はイオン・カルシウムの異常値の問題で、非イオン化・カルシウムの問題の範囲外と考えるべきです。

小児期では成人よりカルシウム値が高い傾向があります。

糖尿病性アシドーシスは血中のカルシウムがイオン化を促進し急激増加する場合があり、牛乳を摂取するとカルシウム・イオン値は急増します。

牛乳はイオン化カルシウム含有です。

カルシウム値が高い疾患では、悪性腫瘍があります。

骨肉腫・転移性悪性腫瘍等は骨質破壊が進行するものと考えられております。

悪玉カルシウムです。

コーチゾンを投与するとカルシウム値が低化するのが一般です。

高カルシウム血症を伴う疾患は、上皮小体機能亢進症・急性骨多孔症・ベーチェット病は血清無機リンの低化・尿中カルシウム及び燐排泄が伴います。

現代西洋医学ではカルシウムの測定値の内、生理的に重要な意味を持つのはカルシウム・イオンであって、病気の場合は血清總蛋白量と血液PHを考慮しCaの量を推定します。

カルシウムと最も関係あるのは骨代謝を調節している上皮小体であって、其の為にカルシウム・無機燐・アルカリ性燐酸酵素の三つを同時に測定して骨代謝の様相を推定します。

最も重要な高カルシウム血症の原因となるのは骨の悪性腫瘍と上皮小体機能亢進症であり、低カルシウム血症については、上皮小体機能低下症と急性壊死性膵炎であり、其の他にビタミンDの摂取過剰又は不足で、血清中にカルシウムの増減が見られる事があります。

特に低カルシウム血症を来す場合に非定型的な症例があって、鑑別診断の難しい事があるといわれております。

以上が現代西洋医学の生化学検査によるカルシウムの増減に対する診断資料でありますが、イオン化していないカルシウムについては全く触れておりません。

血清カルシウム値は低下しますが、現代西洋医学では体内カルシウムの増減等について触れておりません。

厚和医院・厚別西医院と東洋医学の弘漢療法院を運用した臨床経験から弘漢療法院(※院長高齢の為、現在は閉鎖しています)では、イオン化カルシウム製剤や牛乳や硬水は悪玉カルシウム(イオン化・カルシウム)が増加しても骨塩量は増加せず、逆に骨塩量が減少・体内の悪玉カルシウムが増加し、イオン化していないカルシウムの場合は、的確に骨塩量を増加させ体内カルシウムを善玉カルシウムにし、血清カルシウム値を低下させる事を把握しております。

骨塩量が減少し悪玉カルシウムの増加した現象をカルシウム・パラドックスと云い、四百余病の原因と成っていると現代西洋医学は説明しております。

カルシウムの常磁性の問題やアルカリ性の性質の問題は現代西洋医学では説明しておりませんが、万病の原因がカルシウム・パラドックスに由来している事を強調しています。

イオン化していないカルシウムは、微量のマグネシウムと燐により骨と磁気を構成する素材となっております。

骨からは若干のイオン化したカルシウムが溶け出して、体液に一万・細胞に一個配布され、正常な生理活動をしております。

このカルシウムは若干イオン化しておりますが、他の細胞組織に沈着する事のない善玉のカルシウムです。

骨に99%・骨以外の体内に1%のカルシウムは、イオン化していない善玉のカルシウムという事です。

善玉カルシウムはカルシウムの性質を其の儘臓腑や体液に配布し、骨・臓腑・体液に磁気性をもたらしアルカリ性に体内を保っております。

作用し終わったカルシウムはイオン化が進み、悪玉カルシウムに伸展してゆきます。

人間という生きた磁気体を造り、骨を磁化し、臓腑や体液の流れの経絡現象を形成しているのは善玉カルシウムの力によるものです。

磁気は重力の10の40乗倍の牽引力を持ち、重力と共にこの牽引力で引力を形成し、骨や四肢も強力な牽引力で体幹其の他組織に牽引して運動を行っております。

カルシウムが不足する時は磁力も低下し、骨折・脱臼・捻挫を起こし易く成り、身体全体が重くなって怠さを生じます。

臓腑・経絡現象の磁気の充実は各組織の正常な生理作用を営み、磁気の共鳴作用も円滑に行われソマチットを活性化させております。

特にソマチットは過剰を抑制し不足を補い免疫力を高める健康生育の恒常性が保持されており、骨・臓器・経絡現象の生理作用を正常化し、難病・奇病・慢性病の予防・改善を可能としております。

カルシウムというと骨を造るという事、骨はカルシウムの塊である事は常識ですが、カルシウムの性質の常磁性は動物としての活動(骨と骨の牽引力)の源であり、体液のアルカリ性は骨を溶解するのを防ぎ、然もこれ等性質はソマチットを活性化する素材です。

健康と無病を保つ為には、カルシウムの充実に心がけねばなりません。

カルシウムは人間の三焦で処理されます。

自然界のカルシウムで出来たものは堅固で、例え微粉末としても消化する事が出来ませんし、自然に溶解したものはイオン化しており、イオン透過して悪玉カルシウムとして作用します。

正しくカルシウムを摂取する方法を指導して健康と長寿を保って下さい。

この為に治療会(※院長高齢の為、現在は行っておりません)の活用もあり、風化貝化石カルシウムを宏宣普及させる意義が有ります。

病気予防も線維筋痛症の中に、治療会の治療を通じて改善を計りたいものと思います。

 

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宗教法人普賢宗正龍院 原子医学弘漢療法院
川村昇山

電話:011-891-1582

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