自動販売機のスロットで当たりがでました
アルバイトのシフトの時間を増やしてもらったので、休憩時間ができました。
休憩場所には、自動販売機があります。
自宅からお茶を用意したり、飲料水の安いお店で買えばいいのに、ついついズボラ癖がでてしまいます。
せめてもの抵抗に、120円ではなく110円の商品にしました。
ピピピピピ
(自販機のルーレットって、なかなか当たりが出ないんだよなー)
ピー、ピロピロピロ!
(う、嘘!? 当たった!)
唖然としていると、
「早くボタン押さないと」
背後から男性の声が聴こえてきました。
「あわわわ」
慌てながらも、ほんとうは買いたかった120円の商品を選びました。
ピッ、ピッ、ピッ
(あれっ? おかしい。押してるのに出てこない)
「安いのじゃないとダメだぞ」
また背後から男性の声が聴こえてきました。
確かに、110円と100円の缶コーヒーにのみ赤くランプが点いています。
「あんまり飲みたいのがないんだよな」
今からコーヒーを飲んだら、眠れなくなると思ったのです。
でも、せっかく当たったのになにも貰わないのは勿体ないです。
「えいっ!」
制限時間ギリギリに押したのは、ブラックコーヒーでした。
「ここって、よく当たるんですか? 今日でまだ4回しか利用していないんですよ」
たまたま居合わせて、アシストしてくれた方に聞きました。
「ああ、ここよく当たるよ」
どうやら、福利厚生の一環として、自動販売機の当たる確率を高めているらしいです。
当たったブラックコーヒーですが、翌日、仕事前にいただきました。
ご馳走さまでした。
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