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やさしい世界

今年入社した新入社員の1人が先々月から適応障害になり休職中でしたが、結局そのまま退職してしまいました。
少し前には別の社員がコロナ感染後にうつ病になり、突然連絡が取れなくなって最後は退職代行を使って退職したこともありました。

そういったことがあると社内では何が原因だったのかと様々な憶測が飛び交ったり、どう対処すれば防げたかについて上の人たちが集まって対策会議が開かれたりします。

うちの会社は恐らくブラック企業ではないし、私自身はほどよい仕事量と適度にドライな人間関係で働きやすいと感じています。
でも彼らにとってはそうじゃなかったのかもしれないし、まったく別の要因があったのかもしれない。

ただし本人が話してくれない限り真実は分からないので、いくら周りがあれこれ詮索しても仕方ないのではと思ってしまいます。

先週も偶然その話になり、同僚が「ああいう病気になって辞めちゃう人たちって、この先どうするんでしょうねw」と見下したような言い方をしているのを聞いて、「あぁ、何も分かってない人なんだな」と悲しい気持ちになりました。

いつ事故に遭うか分からないのと同じで、誰だっていつどんな病気にかかるか分からないのに。

未だにうつや適応障害は甘え、心の弱い人がなる病気みたいな考えの人が多くて驚きます。

自立した大人として普段は干渉しすぎずドライに接しつつも、何かあったら気軽に相談できて助けたり助けられたり支え合ってやっていけるような、そんなやさしい世界であってほしいと願います。

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