サンタさんはチキンとケーキを運んでくる
木曜日が終わりました。今日もお疲れ様でした。
実家を出る年まで、
クリスマスの夜は21時頃までご飯を食べずに、母と2人でテレビを観てながら父の帰りを待っていた。
その日は、「チキン」と「シャンメリー」と「フロマージュ」を父が買ってきてくれるのが定番だった。どんなにお腹が空いていても美味しいチキンを食べるために、辛抱強く我慢をしていたのを今でも覚えている。そして、未成年の頃はシャンメリーガとても魅力的だった。
いつからか、クリスマスはプレゼントをサンタさんから貰える特別な日という考えではなく、父が買ってくる御馳走を食べる日に変わっていた。
キャンドルの炎が揺らめく姿が美しかった。
実家を出てもうすぐ3年が経つ。
最近父はLINEデビューを果たし、マメに写真付きの連絡を取り合えるようになった。
母親はインスタグラムで自分の丁寧な日常を投稿し、200人近いフォロワーとの交流を楽しんでいる。
60近い両親は、新たなことに前向きに挑戦している。そして私も挑んでいく。
日本人生まれの無教徒にはクリスマスがどういう日なのかということを考えることよりも、ただ、遠くにいる大切な人たちのことを思いながら細やかなご馳走、チキンを頬張る日だ。次に会えるときどんな報告をしあえるのか。それが最近の楽しみなのだ。