結婚というステータスを打ち壊したいと思いイカゲソを食べる夜
クリスマスの過ごし方
去年までは、仕事帰りに日比谷公園へ行きホットワインを飲み、家でケンタッキーを食べて過ごす事が定番だった。だが今年は日比谷公園に行く予定はない。
イルミネーションを見ることもなく、プレゼント選びをすることもない。
「寂しくない?」と言われたが寂しくはない。
確かに客観的に見たらそう思われるのかも知れないが。
25歳、結婚をする人が周囲で増えた。これが結婚第一波というものなのか、と実感していたところで「結婚いいな〜」という声も多く聴くようになった。だが果たして結婚する事が一種のステータスという考え方は本当に正しいのか、と考えてしまうのはまだ20代だからなのか。
結婚を考えると、自分の時間を第一に考えている私はきっと不向きだ。
「仕事以外の時間をいかに自分のために前向きに過ごすか」を何より大切にしており、1人球場に行き野球観戦をするのが好きだ。家でもDAZNで全試合を観る。23時頃までカフェで過ごしその流れで、夜中に焼き菓子を焼いたりすることも好きだ。休日は布団でゴロゴロする方が好きだし、不健康と見ただけでわかるような食べ物も大好きだ。
自分にとってのストレス発散方法、自分を癒す方法を沢山身につけてきたがその分、この時間を誰かと過ごすための時間へ変えることがとても難しくなった。
物事を両立することは実際物凄く大変だ。
仕事と家事のバランスをとる世の中のお母さん達はとても器用。
子供の運動会に顔を出してくれるお父さん達もとても器用。
仕事後に彼氏とデートの約束があり、お化粧を直す同僚も器用。
私は誰かのために、何かを両立できるほど器用じゃない。
器用になりたいとも本当は思っていないのかも知れない。
自分の時間を楽しく思える、それだけで幸せだ。
もし「それでももいいよ」と言ってくれる人がいたとして結婚しても、子供を授かったら流石にそんなことを言っていられない。
子供には沢山の愛情を注いであげたいし、何よりも優先して色々なことを経験させてあげたいが、その場面が訪れてもきっと、私は私の自由を求めてしまう。子供を本当に第一に考えられる自信が今の私にはまるでない。
だから、結婚は向いていない。
結婚を全てとは思えない。
仕事も、普段も、何かを継続し続ければ大きな達成感を得ることが出来る。それが生きている実感となり、それを増やしたいがためにまた継続する。
そこで知り合う友人も増えるし、理解しあえる仲間も増える。
十分私は幸せなのだ。
友達から結婚の報告を受けた今日、土曜日。
心から祝福する、おめでとう。
ただし、結婚をしていない私に
「結婚はいいよ、しいなも早くして幸せになりなね。」とかいうのは大きなお世話だバカやろう、な土曜日。
まぁ許してあげるけど、な土曜日。
少し悔しいから、マドレーヌ焼きながらイカゲソ食べてる、そんな土曜日。
イカと珈琲。合わない