【UXD】UXとは?良いUXを学ぼう
1.はじめに
お久しぶりです。シイナです。
スクール後期からいよいよ、UXデザインについての講義が始まりました。
UXの歴史、UXリサーチ、デザイン思考など、興味深い内容に入ってきてドキドキワクワクです。
今回は人によく聞かれる「そもそもUXってなに?」について書こうと思います。
参考図書は「HCDライブラリー第0巻 人間中心設計入門」です。
2.UXとは 〜良いUXと悪いUX〜
UXとは「User Experience(ユーザエクスペリエンス)」であり、「ユーザの体験」です。
どんな体験かというと、ユーザのサービス利用前〜利用中〜利用後までの一連の流れを通じて得られる経験や満足感のことを指しています。
UXを考慮して設計されているサービスを、「UXデザイン」と言います。
それでは良いUX、悪いUXについて考えてみましょう。
まず良いUXの例として、レストランを利用する時のUXは以下のようになります。
<良いUXの例>
■利用前
レストランのメニューが美味しそうであることを予期する
■利用中
メニューの美味しさに満足する
また店内の雰囲気や接客など、サービス全体に満足する
■利用後
サービスの良さを思い出し、また利用しようと思う
他の人に勧めようと思う
このレストランは、ユーザがレストラン利用前、利用中、利用後にいい感情となるようなUXが考慮されている、良いUXデザインの例です。
次に悪いUXの例として、レンジが壊れた際のUXの例は以下となります。
<悪いUXの例>
■利用前
レンジが壊れて通常通り使えないことに不便を感じる
サポートデスクへの連絡をしないといけないことに面倒を感じる
■利用中
サポートデスクに連絡したが解決しなかった
サポートデスクの対応も悪く不快になった
■利用後
レンジが壊れたこと、サポートの対応が悪かったことから、
メーカーへの不信感が募り、そのメーカーの製品をその後買わなくなる
このレンジメーカーのサービスは、壊れてしまう不良品を売ってしまったことと、サポートデスクの対応にUXを考慮していなかったことから、悪いUXデザインであると言えます。
良いUXと悪いUXを紹介しましたが、どちらにも共通していることがあります。
それは、ユーザがサービス利用前・利用中・利用後に、サービスに対して、「感情」による評価をしているということです。
UXを考慮した設計(UXデザイン)を意識できていなければ、ユーザはサービスから離れていってしまいます。
逆に、UXを考慮したサービスとなっていれば、ユーザの満足度を上げることは可能と言うことです。
3.定義から見るUX
良いUXと悪いUXを理解したところで、次は定義からUXとは?について説明していきます。
定義はいろいろとありますが、その一部を取り上げます。
3-1.「UXの期間」
UXはユーザの利用期間によって、以下のように分類されます。
これを2章で説明したレストランの良いUXの例を用いると、以下のようになります。
■利用前
レストランのメニューが美味しそうであることを予期する
→予期的UX
■利用中
メニューの美味しさに満足する
また店内の雰囲気や接客など、サービス全体に満足する
→一時的UX
■利用後
サービスの良さを思い出し、また利用しようと思う
他の人に勧めようと思う
→エピソード的UX
■利用時間全体
以前利用した時のことを回想したり、次利用する場合のことを想像する
またあのエリアに行った時は必ずこのレストランを利用しようと決める
→累積的UX
3-2.「UXのハニカム構造」
UXで必要とされる要素は以下の7つに分類することができます。
ユーザにとって価値があるかどうか?を中心に、UXを考える上で必要な要素がまとめられています。
これも2章で説明したレストランの良いUXの例を用いると、以下のようになります。
Valuable(価値があるか)
→美味しい、店内の雰囲気がいいこと
Useful(便利か)
→簡単にお店のHPを見ることができたり来店予約をできること
Usable(利用できるか)
→実際に利用できるサービスであること
Desirable(望まれるか)
→美味しいなど望まれているサービス内容であること
Findable(発見できるか)
→ユーザがレストランの存在に気づくような施策を打っていること
Credible(信用できるか)
→社員教育を徹底し、良い接客をするようにすること
Accessible(アクセスできるか)
→サービスを受けにレストランに行くことができること
またはレストランと連絡を取ることができること
4.おわりに
今回は、UXってなに?と聞かれることが多いため、UXについてまとめてみました。
意識してみてみると、世の中は良いUXと悪いUXで溢れています。
例えば…
などなど、挙げればキリがないほどあります。
みなさんも思い浮かぶところはたくさんあると思うので、身の回りのUXを意識してメモなどとってみてはいかかでしょうか。
最後に、余談ですが少しだけ私とUXの話をしたいと思います。
実は私が入社してから一貫してやりたいと思っていることは「使いやすいシステム」を作ることです。
ユーザーがやりたいことは達成した上で、使いやすい、心地よい・また使いたいと感じるシステムを作りたいと、学生時代の実体験から思ってきました。
入社してSalesforceというパッケージシステムを触り、そのシステムの使いやすさと洗練さに心酔しました。
そしてそれをUXと呼ぶことを知りました。
私は現在社会人4年目で、これからのキャリアで何ができるようになるのだろうと思いますが、自分がやりたいことはUXを学んで実践していくことで叶えられると信じています。
これからもできる限り頑張っていきますので、ご支援よろしくお願いします!
読んでいただきありがとうございました。