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「サンタクロースはいると思うの」 丸テーブルを二人で囲み、ショートケーキを食べている時…
彼女の髪は腰まで届くぐらい長く、ふんわりとゆるくウェーブがかかっていた。お風呂上がり等で…
その日は朝から怠かった。 寝不足で思考がはっきりせず頭が重い感じが午後になってもしてい…
「あなたの方が大きい」 真面目な面持ちで彼女はそう言った。 「男の僕の方が大きいのは当…
「ねえねえ」 私は彼の肩を叩く。 「何だ……」 振り返ろうとした彼の頬に刺さるよう、…
目が覚めた。意識するまでもなく開けた視界に真っ先に飛び込んできたのは彼の寝顔だった。 …
「わあ、安納芋まんだって。買っていかない?」 コンビニエンスストアのレジ前にあるカウンターフーズを見た彼女は目を輝かせながらそう言った。 「君って新商品とか期間限定品とか、そういうの好きだよね。目がないというか」 彼女はカフェとかで新作の飲み物やフードメニューがあれば必ずそれを頼み、この前は今と同じ安納芋のアイスを買って来たり、中華まんの話をするならば別にファンでもないキャラ物のも新商品として売り出されていれば食した。食べ物だけでなく他のものに対してもそうで、ジェル
彼はあまり表情が顔に出ない人だった。無愛想で淡々としていて、いつも仏頂面でどこか近寄り…
春。 薄い桃色の小ぶりの花を枝いっぱいに咲き誇らせた桜が見物な季節。 僕は彼女と近…
「キスしてくれないかい?」 「え!? キ、キス!?」 二人でソファーでくつろいでいる時、ふ…
「赤い糸ってあると思う?」 赤いカーディガンの取れたボタンを縫い付け直そうと針仕事をし…