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詩|おしえてあげるね


ほらほら
電車が通ったよ

保育園までの道すがら
川に沿ったでこぼこ道
鉄橋わたる東海道
君におしえた電車の音

ちがうよ、あれは、横須賀線

君はすぐにおしえてくれる

しらなかったわけじゃない
ほんとは私もしってるよ

しかたないねえ
ぼくがおしえてあげようか

そうそう
それが、聞きたくて


ねえねえ、おしえてあげようか

君が私の袖をひく

ポケモンはミュウツーが最強だよ
恐竜はもういないんだよ
赤ちゃんはママから生まれるんだよ

輝き響く君の声

そっかそっか
知らなかった
おしえてくれて、ありがとう


ねえねえ
おしえてあげようか

君の瞳はとってもきれい
君の声は心にひびく
君の手はあったかい

ねえねえ
おしえてあげたいな

君が生きる世界の青さ
君がここにいる奇跡
私がなにより大切な
君と過ごす時間のすべて


ねえねえ
おしえてあげようか

君がうまれた
あの日のおはなし





(346文字)




子どもが世界のなにかを知っていくとき。
知りたいっておもうとき。
それを誰かに伝えたい。っておもえること。
それは当然ではなく、奇跡のようなことだって感じます。

子どもにおしえてもらうこの世のすべて。
それは、たとえ知っていることでも、
べつの次元の話のように感じることがあります。
今見えている世界を忘れないでほしい。
もっともっと私におしえてほしい。
そう思います。

yuhi(ゆひ)さん、はじめまして。
参加させていただきました。
すてきな企画…
参加されている方々の詩を詠んで
すでに幸せいっぱいです。



みなさんの詩に
そして開催してくださったyuhi(ゆひ)さんに
敬意をこめて。







#しあわせポエム大賞2025  
#ゆうくん杯応募

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髙塚しいも|5児の母
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