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小説を書く。その18【BL小説】
ヤバい。ヤバい。ヤバい。
息が苦しい。横っ腹が痛い。こんなに全力で走ったのはいつ以来だろう。
『明日朝10時に迎えに来い。時間厳守』
いつものように高飛車な命令。その前に図書館に本返してこいとか、ゼミの教授にレポート出してこいとか、いろいろ用事を言いつけられた上でのことだ。でもあのひとの言うことは絶対、守らなければならない。
もう距離を置けばいい、と周囲からは言われる。なんであんなヤツと付き合ってるのか理解できない、ともよく言われる。
自分でもよく分かってる。
馬鹿だなってめちゃくちゃ自覚してる。
それでも。
――好きなんだから、しょーがないだろ!