人が見つめなかった足元
誰しもが幼いことをしている。
幼いこと自体が世界の生き甲斐になっている。
それは感情に起因する、およそ功利的なものを排除して残ったもの。
私たちは感情を波打たせてしか、生を体現できない。
そこに孤独や承認は介在しない。
身体は感情中毒であり、いつでも感情に飢えている。
演出することで、その感情を消費する。
そのとき、人は退行する。
人間の上位存在へと先行する努力を重ねた分、その反動として成功した後に大きく退行する。
元々、高みに存在する人など存在しない。
人は与えられただけの