「幻夏」 太田愛
1年前に読んだこの本を再び読み返している。太田愛さんの3部作のうち2作目であり、3部作の中で一番面白いと思う作品。
サスペンスなので、何回も読むのには適していないけれど、私は見事に詳細を忘れていたので、もう一度楽しめちゃう。ラッキー。
今回もまた、一気に引き込まれ、二回目とは思えないほど、いちいち感心している。
脚本家である太田愛さんの本は、読むと同時に文章が頭の中で映像化されていく。どんな本であっても、文章を読めば読者の頭の中には、映像のようなものができていくと思うけど、その映像は想像する人によって千差万別。でも、太田愛さんの作品を読んだ人の頭の中をのぞけば、どれも同じ映像になるんじゃないかと思う。それぐらい、まるで映像を見ているかのような文章。読むというより、見ている感じ。カメラのアングルまで見えてくる感じ。
タイトルどおり、夏に読むのにぴったりのサスペンスです。
ああ、早く新作を出してほしい…。
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