「犬神家の一族」
今日は月1回のオンラインでの翻訳勉強会でした。自分のダメさ加減に情けなくなった。何とかせねば…。
午後、Amazonプライムで市川崑監督の「犬神家の一族」を鑑賞。なんと1976年の作品!40年以上も前の作品で、2時間半以上もあるのに、すごーく面白くて、最後まで集中力が途切れずに楽しめました。池からにゅっと足が出てるシーンしか知らなかったですが、こんなにすごい映画だったとは。
そのあと、YouTubeで春日太一による作品解説を聴きました。
市川崑監督は海外のシットコムみたいなオシャレな会話のやりとりに憧れていたそうです。日本語でクサくならずに再現できないか、と模索した結果、セリフを食い気味でやり取りさせたり、カットを激しく変えるといった技を駆使して独特の会話テンポを生み出したらしい。すごい!面白い!
それ以外にも、この映画には、探偵モノでありがちな推理シーンを退屈させないようにする工夫や、ちょいちょい挟まれるコメディ要素など、最後まで観客を飽きさせない仕組みが散りばめられていたと知り、なぜ自分がこんなにも犬神家を楽しめたのかがよく分かりました。WOWOWの番組での2時間タップリの金田一解説、本編と合わせて見るとめっちゃ面白かった。(今日は4時間半も犬神家に費やしていたことになる)
春日が語る金田一【WOWOWぷらすと】
https://youtu.be/KZkqhcBoIQY
犬神家は、犯人が分かっても何度でも観たくなる映画を目指して作られた、日本で初めてのミステリー作品とのこと。主役の金田一耕助役に石坂浩二(若い!)が選ばれた理由、金田一が菊人形を見て腰を抜かすシーンの説明など、目からウロコの解説でした。犬神家、もう一度観たい。
夜、朝倉かすみさんの「平場の月」を読み終えました。帯に“2019年、大人の男と女を最も泣かせた本!”とありましたが、泣くというか… 読んでる間中、ずっと物悲しくて、ツラかった。私が50代に近づけばもっと共感できるんでしょうか。でもやっぱり病気の話はイヤ、悲しい。