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AIで作曲をする

3月に入りこんなニュースが飛び込んできた。
あの小室哲哉さんが理研の研究員に迎えられたという内容です。

様々な曲の作曲に携わってきた小室氏は

「シンセサイザーはつまみで音源などを操作することで想像を超える偶発的な音色、リズムが出てくる。多くのアーティストが偶発的なきっかけで作曲してきた」

「ただ偶発的なものは、故意には作れない。自分の曲をAIが学習し、なぜそうなったのかを数値にできれば、逆に(作曲につながる音を)AIから出すこともできる。そうすれば作曲を支援してもらえる」

というように語っており、
AIに自身の曲を学習させることで、この”偶発的なきっかけ”を故意に作り出し、作曲を効率化したいと考えているのだろうと思う。

AIによる音楽の作曲支援の今

AIにおける作曲は現在どのような状況なのかと思い、色々と調べているうちに「AIVA」という作曲支援ツールを見つけた。

半導体メーカーである「NVIDIA」が制作しているAIに関するドキュメンタリーシリーズ「I am AI」の第一話で、AIをつかった楽曲制作で登場しています。

この動画では「どうやってAIで人の心を動かす音楽を作るか」ということがテーマになっており、AIを使うことで過去の名曲に存在する特定のパターンなどを見つけ出し、人間の作曲プロセスをより短縮化することができるといった内容で、まさに小室氏が研究しようとしている内容だと感じました。

この「AIVA」が抱えている課題は、「スタイル, 音程, 曲の長さ, 楽器」などを選ぶだけで簡単に曲を生成できるが、人間の手によって編集しないことには若干つまらない曲になってしまうといった点にあるようです。

結論、作曲の効率化は図れているものの、人による手直しが必要ということです。

今後、小室氏の研究によって、作曲がどこまで効率化されていくのかとても楽しみです。

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