30数年引きこもり、哲学者、在野

人の集中力は、どこまで持つのだろうか。
20数時間、連続して本を読める人はいるのか。

僕の知っている人に、一人そのような集中力を持つ人がいる。
20数時間連続して本を読めるし、なんなら30数年間引きこもって本を読んでいる。

適度に娑婆に出て労働する時期もあったそうだが、基本的には本を読んでいる。

本を読み、音楽を聴き、料理に勤しんでいる。
仙人のような人だ。

しかし、仙人といいながら、その部屋には大量にアダルトビデオも転がっていたりする。

よくわからない人だ。モラルもない。
しかし、この場合のモラルというのは、この世でしっかりと主体化した人たちの言うモラルだ。

僕の知るこの人は、「私の個人主義」を神経衰弱にならずにやっているように思う。

すごい人だ。強い人だ。目が違う。

こういう人も世の中にいるんだな。

僕はこの世にツッコミが足りていないし、そこをやらないといけないとも思う。

この人のように、流れゆく時間を切り開いていかないと。


ツッコミを入れる前に疲れてしまって、昔から漠然と死にたいと思っていたのが、板について本格的に自殺願望を深くするに至っている。

どうしたものか。もっと、もっと本来なら得られる新世界が、絶景があるはず。

その世界は別に新しいものではなくて、僕が捉える世界のやり方で変わるもんだと思う。

今は、僕にとっての僕の世界が本当に狂ってきている。僕より周囲も狂っているのじゃなかろうか。

生活はできるのにな。まっとうな生活はできるのに。まっとうといっても、「まっとう」な生活だ。

クソ食らえだ。

このおじさんがこの前、プライマル・スクリームというバンドを教えてくれた。

僕は僕で、プライマル・スクリームのまま死んでいくのか。そこに抵抗はないのか。いや、抵抗はあるはずだ。

せめてもの抵抗をもって、当面の生存戦略を練りたい。

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