ケースで探索会社法第1&2問

【前書き〜作成の意図〜】

(1)予備試験、R6司法試験の会社法対策として、
私は、アガルート重問(渡辺氏百選解説講座併用)を使い込みました。

重問は、典型論点を概ね網羅してあり、司法試験及び予備試験対策として、非常に良い問題集だと思います(私は工藤先生の解説も大好きです。)

他方で、組織再編絡みを中心に、最新の議論に物足りなさを感じ、R6司法試験の直前2カ月前に本書を購入しました。
あくまで、重問の補完目的でした。

幸いにも、本書23問を学習していた(辰巳の公開模試も受験していた)こともあり、R6司法試験の設問2はそれなりに対応できたと思っています。

(2)本書は、典型論点に加え、最新の論点や実務の状況まで扱っており、注釈を含めると圧倒的なボリュームで、司法試験対策に最も有用な演習書のひとつだと思います。

具体的に、条文解釈にこだわる、条文を可能な限り摘示する、判例の射程を探究する、下級審の裁判例にまで目を光らせる、という司法試験に必要な勉強の姿勢が解説のなかで徹底されています。

まさに、会社法はこうやって勉強するのだと著者が教えてくださっているかのように感じます。

(3)私は、民法や刑法ほど会社法の勉強に時間を割くことが出来ておらず、例えば、R5予備合格者のしまのさんの会社法の実力には遠く及ばないことを自覚しています(実際にやりとりすると、しまのさんの凄さがわかります。)

もっとも、会社法に苦手意識はなく、好きでさえあり、仮に合格できた場合のことも考え、今更ながら得意と言えるところまでやり込んでおきたいと思うに至りました。
来年再受験することになれば、なおさらです。

そこで、あらためて本書に取り組むことにしました。

(4)本書には論述例がないものの、設問に対する解説が(ロープラ商法の多くの問題と異なり)直截的で、論述例なしでも充分学習可能です。

(5)私が作成する論述例は、ロープラ民法同様、自分の復習用です。
しかし、ロープラ民法の論述例と最も異なるのは、論述例に自分の理解の深さを示す意図は皆無で、あくまで、本書解説を答案にまとめるとこうなるだろうという程度のものです。

繰り返しになりますが、あくまで自身の自習用、復習用です。
ただし、本書を使って学習されている方で、答案の書き方がよくわからないという人に役立てていただければ、これ以上嬉しいことはないです。

(7)最後に。
助言、正当な批判は大歓迎です。
応援はもっと嬉しいです。

ただし。
匿名を無敵と誤解し、法と良心による制御を欠いた状態で、自分自身の最も醜悪な部分の発露として、拙い感情の赴くままに、無防備かつ無抵抗な相手を貶め、事実無根の言説をすることに対しては、自分自身の状況を好転させることがないのみならず、必ず報いがあると知ってもらいたいです。

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