令和6年司法試験再現答案 刑事訴訟法

こんにちは。司法試験です。
今日は、刑事訴訟法の再現答案を作成しました。
刑事訴訟法は分量が多いので、作成に億劫になっていましたが、何とか完成しました。
ご参考になれば幸いです。


~答案について~
所要時間:読む15分、答案構成10分、起案95分
総文字数:約6600字(8枚)
一行あたり文字数:40字

~内容について~
開始と同時に設問を一読。
とにかく書くことが多くなるので途中答案回避が勝負所になる、
そんな印象を受けました。
他方で、論点は明らかで、事実も複雑ではないので、
答案構成はほぼ不要かな、と思いました。
答案構成10分で考えたこととは、
採点者の方の予測可能性を確保するために、
答案全体の流れは可能な限り先出ししておこう、ということくらいでした。

設問1は、おそらく違法収集証拠排除法則の問題と思います。
職務質問始まりの違法収集証拠排除法則の問題を解いたことがなかったので、
要領の良い書き方なんて全く知りません。
ですので、愚直に職務質問、所持品検査の適法性を順番に検討し、先行行為と後行行為の密接関連性を検討しました。

論証をどこまで書くか、
これは相当悩みました。
おそらく、大半の受験生は同じ構成で同じ事実を引っ張ってくる、
そうなると、論証の質は成績に相当影響する。
答案の屋台骨と主要な争点は論証をフルで書くしかない、と判断しました。
ですので、違法収集証拠排除法則の採否、所持品検査の適法性、あてはめでは捜査報告書の部分は、厚く書いたつもりです。
正直、司法試験の刑訴は時間が足りません。
書くか書かないかを迷っている時間があれば、
書いてしまった方がいいです。
悩み時間5分あれば、10行は書けます。
10行書けば、悩んでいた内容を答案化できていると思います。
綺麗な答案は本番では存在しない、という私の願望込みの戦略です。

ネットや、伊藤塾の解説では、捜査報告書②が令状発付に必要かどうか意見は分かれるようです。
ということは、結論はどっちでもいいと思います。
私は希釈化の法理や代替証拠の議論を全面に出すために、捜査報告書⓵だけで令状発付可能ということにしました。
実際のところ、どうなのでしょうか?
失礼なことに、令状自販機と揶揄されるほどですから、
捜査報告書⓵だけでいいというのは、実務とかけ離れていない、
そう信じています。

設問2に移りまして、
典型的な強制処分、任意処分の問題です。
捜査が2つある以上、それぞれの違いを意識して
書くようにしました。
違いとしては、被侵害利益の性質かなと思います。
1つ目は任意処分、2つ目は強制処分としました。
2つ目は、撮影が私的空間に及んでいるし、
これは強制処分で書けの合図ですよね?
残り時間もなかったので、任意処分を書く暇がなかった
というのが本音ですが。

刑訴、差はつかないでしょう。
友人や、ネット情報でも、皆さん刑訴は簡単との評価。
沈まないことを祈ります。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は刑法か商法を書きます。
お楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?