🇮🇳①旅の始まり。まずはデリーへ
昔から行きたいと願い続けた、
憧れのインド渡航は、ある日、
いとも簡単に叶った。
そう、今年の夏、私はインドを放浪したのだ。
旅が終わり、日本へ帰国した日、
インドとはあまりに違う光景に、インドに行ったこと、あれは夢だったのかと思い始める。
記憶が消えないうちに、その夢を書き記したい。
と思った。
ー インド1日目 ー
出発の日。朝5時半。
午前中のフライトに間に合うように、早起きをした。
前乗りしていたホテルの部屋で、朝ご飯。
昨日買っていたフリーズドライのお味噌汁を食べる。
しばらく日本食からは離れてしまうだろうと予測し、納豆も食べ、腸内細菌を強化しておこうという作戦だ。
飛行機は、ベトナム初の民間航空会社の
ベトジェットエアというLCCを予約した。
ベトジェットエアと検索すると、
「ベトジェットエア 最悪」
「ベトジェットエア 危ない」
などの検索候補が次々と出てくる。
口コミを見ると、
座席が狭く苦痛だったなどの噂がありつつも、
2018年からは連続で航空安全性において世界最高ランクの7星レベルに格付けされているというから、複雑な心境だった。
今回格安航空券ということもあり、
機内手荷物のサイズ規定が厳しく
リアルにバックパック1つに荷物を収めた。
出発前、少しでも荷物の重さを軽くしようと、
待ち時間に読む用の文庫本や化粧品をポケットの中につめ、荷物計量を無事クリアし、
搭乗時刻が来るまでゲート前で待つ。
順調な滑り出し。
朝9時55分、定刻通り離陸をし、旅が始まった。
トランジットはベトナム、ハノイ国際空港。
トランスファーの列に並んだつもりが、いつの間にかベトナムへ入国してしまっていた。
旅が始まる高揚感に溢れ、とりあえず空港でフォーを食べたり、ベトナムビールも飲んだ。
美味しかった。
乗り換えの時間は、
毎回あっという間に過ぎる。
ベトナム空港で快適に過ごせたからか、
気がついたらインドにたどり着いた。
そんな感じだった。
心配していたLCCの座席も、それほど狭くはなく、落ち着いてフライトに臨めた気がする。
短時間の移動なら
これで十分なのかも知れないと思った。
(時期が夏だったので、冬の厚着していてる時期だときつかったかもしれない)
ニューデリーの空港に着陸したのは
同日の23時前。
着陸後、機内にインドの民族舞踊のような音楽が流れはじめ、
あぁインドに来たのだと思った。
事前にe-VISAを申請、準備をしていたものの、入国の手続きに時間を要してしまい、
地下鉄の終電を逃してしまう。
仕方なく、「タクシィ?タクシィ?」
というおじさんたちの群れに突っ込んで行く。
値段をぼったくられそうになったりと、
一悶着ありつつも、無事に空港近くのホテルへ到着し安心する。
デリーのホテルの部屋では
小さなゴキブリが数匹お出迎え。
トイレの水圧は弱く、流れが悪い。
インドが始まった。
ー インド2日目 ー
朝ホテルから出て、あたりを見渡すと、
オートリキシャのおじさんが目の前を通る。
カリカリな体でリキシャをひき、人や物を乗せるのかと思うと、どこからそんな胆力が湧き上がってくるのだろうと思った。
ホテル近くの屋台でマンゴースムージーを
テイクアウトしている間に、
早速物乞いに囲まれた。
店の人も一緒に追い払ってくれたが、
何メートルもしつこくついて来た。
インドといえば、
まずは美味しいカレーが食べたく、
現地では高めのインド料理屋さんでバターチキンカレーを食べる。
朝食を食べていなかったので、
ナン3枚とともにペロリと完食。
この時期のインドは雨季。
今朝は雨が降ったのか、地面の様子が悪く、
お気に入りの白の麻のズボンを履いていったが、早速泥はねで汚してしまう。
しまった。
そこら中に牛がいた。
日本でそのへんに猫がいるように、牛がいる。
翌日の長距離移動に備え、
リキシャで空港から市街のホテルへと移動。
ホテルの部屋で洗濯をして、
さあ眠ろうとしたとき、
ベッドにトコジラミを複数匹発見し、
はっとした。
よく写真で見たやつだと思った。
落ち着け。
身体を見る限り、まだ噛まれてはいないようだ。
夜中の1時。
部屋を変えてもらった。
インドを感じる旅はまだ始まったばかりだった。
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