デザイン思考とアジャイルをラスクで考えてみた
こんにちは。寒すぎる今日この頃、窓を開けて換気すれば部屋は凍るようなボックスに早変わりノートパソコンは氷のように冷たくなり、立ち上がる時のモーター音はジジジジとなってしまいました。5℃以下になるとパソコン内部のモーター類の潤滑油の変性などが起こるので、寒すぎても作動しないんですね。氷点下ともなればヒヤリハットしそうです。パソコン頑張れ!
車はどうなんだろう?と思われた方、-40℃まで大丈夫だそうです。パソコンについては高温だと40℃以上はそろそろNG領域なんだそうでところで、デザイン思考とアジャイル、今回はラスクで考えてみようと思います。
この時期の台所のオリーブ油、今年も固まります。🍞パンに振りかけてみて出てこない!と初めて今日の気温は冬気候だと気付く感じです。オリーブ油のかわりにバターを塗り塗り、はちみつを傾けた時、そうだった、はちみつもなんだと固まったはちみつをしれっと戻し、結局あまーいはちみつトーストはチーズサンドになり、食後に間食しちゃうんです🍪。
デザイン思考とは?
デザイン思考は問題解決のための方法の1つで、問題解決のためだけにアプローチせず、問題解決のために別の目的を定め、その目的を達成すれば問題も付随的確実に解決するというようなソリューションを作る必要があります。すべての取り組みはデザイン思考を取り入れる余地があり、取り組み、アプローチそのものがデザイン思考をはらんでいるんだと。
例えば、晴々した気分になりたいと思うなら、あらゆる方法はアダプト可能ではあります。例えば、旅行に行く、本を読む、美味しいスイーツをいただくなどの事柄、時間の使い方、晴々した気分にならない事の分析などなど、様々な方法を組み合わせて、どんな、どの程度の効果を得るためのアプローチにするかなどもデザイン思考です。
課題を分けて組み合わせるとは?
ある課題を細かく分けることは分析、分析は問題の原因を知る手がかりになりますが、デザイン思考は分析し原因を知るだけにとどまらず、それぞれの原因の対処法について、それぞれの対処法を積み上げていき問題解決にまでつなげます。そのためには組み合わせが大切となります。
・何を分析するか
・どう分析するか
・分析の原因の組み合わせ
・対処法の組み合わせ
組み合わせ方の違いで結果も微妙に変化してきます。
分析することなく問題の解決法が複数分かるのなら、解決法を組み合わせた解決と、分析を取り入れ、分析した原因から考えた複数の解決法を組み合わせた解決、どちらがより的確かを判断する必要があり、この点を考えるにもデザイン思考が必要です。より早く、合理的に解決するための手段としてもデザイン思考が用いられます。
発散思考と収束思考は、課題解決の多くの方法について、出来る限り多くの方法を取り入れることが発散思考、その中から最高の解決方法を選ぶことが収束思考とされています。
今回取り上げてみるのは、サンドイッチの時のパン耳余る問題です。どうしたらいい?と漠然と考えるところから始まり、なぜ捨ててしまうのかと掘り下げて考えたとき、時間がないからついついパンの耳捨ててしまうなど、原因に関する具体例は、課題・問題の塊→分析で原因を知るの1過程と言えそうです。
デザイン思考における段階
7段階あります。
・定義
・研究
・アイデア出し
・プロトタイプ化
・選択
・実行
・学習
PDCAでいえば実行までがプランとなる感じでしょうか。プランを詳細化し、より結果にコミットする方法なんだと。準備>実践の重要性。実行する前の周知事項、仮想でのトライ&エラー、内容の明確・厳密化で、実行時以降の進め方のスピード感も違ってくるのでしょう。
会議に関して言えば、マークザッカーバーグさんは社員の時間を節約するために、会議内容を事前配布し内容の説明時間を短縮しました。そして会議の目的も事前に決め、当日は決断の日か議論の日を明らかにしてから始めたそうです。なるほど、内容に合致しやすい意見が収拾できるんだと。
アジャイルとは?
アジャイル開発とはソフトウェア開発方法の1つです。
・開発期間が短期
・小規模
・反復を繰り返す
・リリースされる
・評価される
・文書化される
メリットはこちらです。
・顧客との対話が開発過程で可能
・開発期間中の顧客トレンドやニーズの変化、開発者同士のフィードバック、新たなニーズの発見への柔軟な対応が可能
・トラブルシューティングの即座・的確・早期対応でコスト、時間の削減
など
デメリットもあります。対処難しい問題に直面立ち止まってしまったとき、その後の全体像が描きにくくなり、目的までの工程について全員の一致が得られにくくなりますが、話し合いで乗り越えられるそうです。
ニーズ、フィードバックなど、外部からの対応の受け入れなしでサービスや商品は繁盛しないとあるものの、途中で受け入れしてしまい過ぎることで、当初描いていた構想が全然違うものになるデメリットもあるようですが何のため、誰のためのサービス、開発、取り組みであるか、メリット享受者、メリットをその都度明確にしていくことで全体像が変化してもより高い付加価値を追求していくことが可能です。
サンドイッチでいつも余るパンの耳問題
サンドイッチでパンの耳を切り取ると、結構分厚い耳が余ることに。勿体ないねといいながらいつも再利用ができずに捨てる日も多いのでした。6枚切りを重ね合わせてつくるので、4枚使えば結構な量になります。もともとパンの耳は大好きでは無かったのと、お腹いっぱいなこともあり、ついつい勿体ないと思いながらも捨ててしまっていました。が、ある日作ったラスクがとっても美味しくてパンの耳は捨てないでおこうとなりました。
でも、手間暇コストがけっこうかかることに気付きます。オーブンシートを敷いたトレイに並べて20分くらい焼くのですが、オリーブ油も結構な量使いますし、トータルで後片付けの時間も入れると1時間くらいでしょうか。パンの耳の量も少ない日もありますし。手間暇かかるわりに成果物が少ない問題にぶちあたりまして。で、ですね、やっぱり、勿体ないけれど捨ててしまう事が結構多くて。はい、新しい課題ができました。どうすればパンの耳を時短で美味しくラスクみたいにできるか?です。
デザイン思考での会議手法であるブレーンストーミング
アイデアボックスにも取り入れられている、デザイン思考での会議手法であるブレーンストーミングはいくつかの制限でより意見をブラッシュアップしていきます。
批判・判断・結論は出さない
「問題点がある」と指摘するだけでなく、「問題がある、けれどこれからどうするのか?」という解決を求める指摘ならOKとされています。
ありえない発想も歓迎
一般的に奇抜すぎる発想、斬新なアイデアは空想や受け狙いとされがちですが、奇想天外な発想もOKとする考え方です。ポイントはそのアイデアを受けた時の、受けての思考のブラッシュアップだからです。
量>質
一見ムダに見える意見でも、周知していくことで、少しずついい発想になっていきます。最初からいい発想を求める会議は参加者が疲弊していくだけでしょう。
アイデアの結合・発展
他の人への同調、便乗は自分の意見がないとなりがちですが、ポイントはいい他人のアイデアを自分ごと化することで、自分の意見となり、そこから新しい考え方が生まれるという考え方があります。
ブレーンストーミングは、既存の知恵や法則だけに頼らない、人間が本来持ち合わせている触覚、視覚、聴覚を駆使したオリジナリティあふれる発想が期待できる会議手法だと言えるのだそうです。なるほど、個々の人々(会議の参加者)が歩んできた道、経験、発想、切り取りなどは千差万別でありどんなアイデアが出てくるかはAIには実現できない部分なんだなと。
ラスクに戻りましょう。パンの耳余るなら、サンドイッチ用のパンもしくは8枚切りとか買えばいいのでは?そう思われる方もおられるかもしれません。ですが、これらの点から6枚切りのほうが便利でいいということに。
・コスト
・調理のしやすさ(焦げやすさ)
・油や糖分
・食べた時の充実度
・無駄の無さ
サンドイッチだけのために食パンを買ってしまうことは無駄遣いの領域に入ってしまうんです(コスト)。なぜなら、使いきれず数枚余るからです(無駄の無さ)。余ったサンドイッチをトーストして食べたことあるでしょうか?パンのフワフワ的部分がなく(充実度)、2枚食べれば油とはちみつを摂取し過ぎ(油や糖分)というわけです。そして、焦げやすいので焦がして無駄になる事も多く(焦げやすさ)、結局6枚切りでサンドイッチとなるわけです。
ちなみに焦げやすさについては、トースターとの相性もあるかと。我が家のトースターは気分屋さんで、10まであるメモリのうち、まず5以上にボリュームをあげないと起動・発熱してくれません。食パンは2~3のところにメモリを合わせると焦げないで焼けるのですが、5→2→3→2.5という合わせ方で1枚のトーストを焼いています。母はメモリの反対側に矢印をペンで書いて合わせているそうで、最初は謎でした。
「ペンの矢印で焼けば焦げないよ」
「へ?矢印とは逆のところに合わせたん?」
「その方が見やすいよ」
最初は何で逆??って思っていましたが、なるほどです。
トースターは160センチくらいの金属棚の上にあり、真下には別の棚があるので斜め下から合わせなければいけないこと、身長より高くなっていることから、反対側に目印をいれることはナチュラルなことであり、ナイスなご発想だったんだと👏でも、私の場合、それにプラス10センチ以上なので全然メモリ通りで合わせられるのでした。
トースターちゃん、5以上にしてから合しても全然起動してくれない時も。焦げずに生焼けな日もあったりで。
あれ?図の角度から見た場合、手前に印があったほうが見やすいはずですよね?間違っておりました、真逆でした!!(メモリの位置)猫ちゃんが!?となっていたのは、メモリ逆やん!?ってなことだったのでしょう。今、トースター確認してみたらやっぱりメモリ真逆でした~~~。
ベストなメモリを見つけた人は、その印が数値よりも信憑性があると思うのですが、勧められた場合、必ずしもそれがベストだとは思えないのです。メモリハンドルが太いので、ハンドルの始点が印の始点に合わせるのと、終点に合わせるのでは、メモリ1くらい違ってくることもあるのと、その規則性を把握するのがめんどいというのもあり、結局、見えにくいけれど数値の側で、2と3の間くらいに合わせ、あとはトースターちゃん次第という成り行きがベストな方法なんだと私は言い、たまに焦がしたりすると、ほれみろ印に合わせなかったからよなんて言います。時に母も焦がしている時は、なんでかなぁとか言ってみたり(笑)思い込みって大切だなと。自分が信じたことで失敗しても、ケロっとできるんですよね。
でも、今回間違っていた!!ということは、普段使いしているうちに、いつのまにか母マジックで私も印でパンを焼いていて、しかも印の上にメモリを重ねてこんな風になっていたのでしょう。
トースターに関する更なる問題点
食パンは買ったその日に冷凍庫に入れておくと、新鮮なまま食べれます。冷蔵庫に入れてしまうと、その日からパサパサになることに最近気づきました。一方冷凍パンは、置く位置によって凍りすぎている日もあったりで、経験値で2~3弱のなかでメモリを合わせるしかありません。なので、5→3→焦げ目つかない→2→焦げ目つかない→5から3→焦げた!!!みたいな日もあります。この場合、最後を2にしておけば焦げなかったんでしょう。
そんなことを毎日繰り返していると、うまく焼けた日はいいことがある!!そんなおみくじ的なアイテムになります。
で、ですね、パンの耳の簡単ラスク化について、トースターで焼いちゃえば?みたいなことになり、焼いてみたところ、案の定、あのラスクならではのカリカリ感は出ませんでした。で、その問題は2年ほど放置、課題の放置ですね。そして再び考えてみました。
不意に成功!?
ある日、お昼にカットされたパン耳、ラップにくるまれて夕方まで放置されていました。誰も食べないのになぜ残しているのかな?そう思ったのと、焼いてみる?が同時進行します。「トースターで焼いてみる?」ではなく、その日は「ラスクみたいにトースターで焼いてみる?」でした。やってみたのはこうです。
・アルミホイルに並べる
・オリーブ油をかける
・シナモンをふりかける
→
トースターで焼く
→はちみつもかけた
な、なんと本物には似ても及ばぬですが、サクサクとラスク調になっていました!!ラスクのレシピ通りにしたこと、パン耳が放置されたことで十分な乾燥(しけるまで放置はNGです)がされていたこと(干しパンみたいなイメージです)、シナモンとはちみつでカバーされたことで、「まるでラスク🌟」となっていましたので、パン耳余ってどうしようなケースは是非一度トライされてみてはいかがでしょう?
アジャイルにあてはめてみますと、アジャイルはシステム全体を小規模な機能に分割、それぞれを2週間程度で仕上げていくので、ラスクについてこのように分けて考えたことに。
・パンの耳をどういう状態で調理し始めるか
・調味料
・加熱時間
・それぞれを微妙に変化させて何度もトライ
その都度の課題がみえて結果成功に至ったんだなと。
更に、サクサクにしたい方は、トースターでなくオーブン180度で20分焼けば、クッキーのようなラスクが出来上がります~🍞🍪オリーブオイル→シナモン→オーブンの順番です。ちなみにお砂糖をかけて焼くと、飴みたいになり歯にくっつきやすくなるかもです。
アジャイルのいいところは、奇想天外な発想でもやってみようと思えることです。ラスクの場合もそうです。もし、パン6枚分の耳であれば、失敗したら勿体ないお化け出る!みたいな感じになり(オリーブ油、シナモン、はちみつのコストや加熱時間も込みで)わざわざトライしなかったでしょう。でも今回は2枚分、コンパクトだったから駄目元で、でも成功したら今後楽だよねの期待感でのトライが可能となっています。
偶然に成功した羨ましいエピソードがあります。運とも言うのでしょう。その運や偶然を見込めない場合、試行錯誤をし天命を待つとすることでより運に近づくことになり、さらには運や偶然が必然となり見えてくるのではないでしょうか。