五島のお盆は楽しい。2020年はちょっぴり寂しい。ご先祖様が望んでいることは?
4年前のお盆は祖母の初盆でした。
五島は潜伏キリシタンの島として知られるようになりましたが、弘法大師、空海ゆかりの地でもあり、真言宗以外の宗派のお寺も沢山あります。
教会もお寺も神社もある島。
うちは、真言宗。
仏教徒であることを実感するのが毎年のお盆。
8月13〜15日、3日間お墓に提灯灯しにいく。
お盆休みってそのための休みだと思ってた。
11日とか12日とか、「お盆いかがお過ごしですか?」と聞くと、お盆まだ始まってないし!って思う笑。
13〜15日は提灯の蝋燭がなくなるまでお墓にいる。
五島のお墓は人が座れるスペースもある。
線香持って、親戚や近所のお墓参りもする。
農村漁村、昔は、田植え稲刈り、漁、助け合わないと生きていけない共同体だった時の名残でしょう。
東京葛飾の母の実家は、迎え火でご先祖様を家に迎えに来て、送り火でお墓に送っていってたそう。
親戚以外の墓参りは絶対しない。
神聖な場所に立ち入っちゃいけない感じ。
幼い頃から、文化が違うんだ!色んな文化があるんだって体感できてたのは良かったな。
五島は子孫がお墓に行ってご先祖様に会いに行く。
お盆って、子どもの頃めっちゃ楽しかった!
親戚が集まって、花火して、お墓参りのあと、BBQして賑やかに過ごす。
祖母のお葬式には帰れなかったけど、初盆は行きたくて我が子にも経験させたくて帰った。
念仏踊りのチャンココ見て一緒に踊りした1歳の長女。
子孫が賑やかに笑ってる姿が、ご先祖様は嬉しいと思うし、一番の供養だと思ってる。
11年前、ある日突然、母が亡くなって、祭壇作ったり、骨壺や棺桶選んだり、どの新聞社にお悔やみ載せるか、墓石選んだり、一周忌と初盆終わるまで、やること盛り沢山で、それはそれは大変でした。
25歳独身、社会人なりたてと大学生の弟2人。
三人とも中途半端な年齢で独身、父は体調崩してる中、供養のための儀式を一つ一つ乗り越えることで、気持ちの整理をつけてきた。
今年のお盆は弟たちも帰ってこない。
毎年お墓参りしてる時間は、長過ぎる梅雨の間にできなかった農作業をこなすのにちょうどいい時間帯。
一人で子ども連れて提灯持って行くのは大変すぎるので、今年は墓掃除と13日朝にお花と線香あげただけ。
無理しても、ご先祖様は喜ばない。
ご先祖様は子孫の幸せを一番に望んでる。
できる範囲でできる供養を。
来年は提灯灯しに行けるといいな。
涼しく暗くなってから行きたいけど、うちの集落は、なぜが西陽がガンガン注ぐ時間に提灯灯して日が陰る頃にはほとんど帰ってるから、人少なくなってから行くのは寂しいけど、18時以降が理想。
来年は、どんなお盆になるかな〜
写真は2016年〜2019年のお盆。