外国人の叫び:「フルネームお願いします」はもう勘弁して!
日本で何年も暮らしていると、避けて通れないのが「電話予約」。未だに苦手なのは、もともと電話が苦手というのもありますが、一番の理由は、電話予約の際、受付の方から必ずと言っていいほど「では、お名前をフルネームでお願いします」と当たり前のように言われることです。
日本人同士なら同じ苗字の人も多いから仕方ないかと理解はできますが、こちらが外国人であることを伝えても、「では、フルネームをお願いします」が変わらないのです。苗字だけでもそうかぶることもないから十分だと思うのですが…いったいなぜでしょう?
とはいえ、「想定外」のやりとりが始まると、お互い長期戦の覚悟が必要です。まず、こちらが流暢な日本語で話し始めてしまったせいで、電話の相手は私が外国人だと気づかないことがほとんど。そのため、いざ名前を伝えると、発音が想定外すぎて「すみません、もう一度お願いできますか?」が続きます。
何度も発音を変えて試みるものの、なかなか伝わらず、つい「フルネームじゃなくても大丈夫ですか?」と提案してしまうことも。しかし、相手が譲らない場合は、最後まで根気勝負に…。
この「フルネームが伝わらない問題」は、当たり前ですが、特に初回の予約が一番大変で、電話かけないとって考えるだけで気が滅入ってしまいます。例えばこんなやりとりもありました。
1. 丁寧な担当者:「アルファベットを順番に読み上げてください」。
初めて予約する場所で親切なスタッフさんが応対するだと、アルファベットをゆっくり確認してくれることも。ただ、思った以上に時間がかかり、「もう何の話してたんだっけ?」と途中でぼんやりしてしまうこともあります。それでも、ここまで丁寧に対応してもらえると、予約ができたときには、やはり「ありがとう!」を何度も言いたくなりますね。(30分はかかりましたが…)
2. せっかちな担当者:「読み方だけお願いします」。
少しせっかちな担当者に当たると、こちらが「アルファベットを読み上げたほうがいいですか?」と尋ねても「読み方だけで大丈夫です」と軽い返事。ありがたいような、ちょっと寂しいような…。
3. 予約変更の際:「予約日時を教えてください」。
予約変更の場合でもまず「フルネームをお願いします」と言われますが、「名前長いんですが…」と渋ると、「予約日時をお願いします」に質問が変更されることが多いので、それが引き出せたら内心「ガッツポーズ」です。
4. 2回目以降の予約:「生年月日か電話番号をお願いします」。
再利用の予約も同じく、第一声で「フルネームをお願いします」と聞かれることが多いのですが、「名前長いんですが…」と言うと、「生年月日か電話番号をお願いします」に変更され、あとは言うまでもなくスムーズです。
というわけで、電話予約の度に「フルネーム問題」と戦う日々ですが、次回こそ苗字だけで通らないか、少し期待を抱きながら挑む所存です。いつか、「苗字だけで大丈夫ですよ」と言われる日が来るといいなあ…!
ちなみに、フルネームを一生懸命伝えたにもかかわらず、当日受付で「すみません、お名前が長すぎてシステムに入力しきれないんですが…」と困った顔で言われたことも何度かありました。フルネームを頑張って聞く前に、システムの文字数制限を確認してほしかったものです!
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