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「昭和おじさん」上司を攻略!30代外国人が採用した方法とは?

提案を聞いてもらえない地獄

「課題を特定できたので、これらを解決したい!」と意気込んで、リストを作るじゃないですか?社内には適任者がいなくて、一人だと何年もかかってしまうから、期間限定でもいいので追加の業務委託スタッフを入れてもらえませんか?と提案するじゃないですか?
で、結果は……「それは必要ない」。

え、なんで??どう考えても必要だし、現実的な案だよね?って思うけれど、上司は「コストが増えると自分の評価が下がる」と思ったのか、首を縦に振らない。もう、何か月も行き詰まって、途方に暮れる日々でした。

あの壁――そう、「昭和おじさん」という壁――が行く手を阻むわけです。この壁にぶつかるたびに、「どうしたら突破できるんだろう……」と頭を抱えていました。

提案が通らない理由はここにあった

直近に入社したばかりの私の上司は、いわゆる「昭和おじさん」で、こんな特徴を持っています:

  • リスクを極端に嫌う:リスクを取る=評価ダウンにつながると考えがち。

  • 権威に弱い:自分より役職が上だったり、専門家の意見には妙に素直。

  • 自分のやり方に固執:新しい提案を受け入れにくい。

こうした特徴には、きっと何か理由があるんじゃないかと理解しようとはしました。たとえば、過去の成功体験が彼の行動基準になっていて、「これでうまくいったから」と、新しい方法に対してはどうしても慎重になりがちなんじゃないかと。それに、上下関係が絶対だった時代に育ったせいか、権威には弱い一方で、自分が上の立場になると「みんなを従わせるのが当然」と思ってしまうところがあるんじゃないかな。こういう人だから、がんばって提案しても、なかなか受け入れてもらえないんですよね。

だって私の提案、この3つの特徴に全部当てはまっていたんですから。そのうえ、立場の弱い私が相手だと、余計に聞いてもらえない。外国人で、30代前半の若手で、女性――こんな私が何を言っても響かない。それが現実なんですよね。

でも、そこで「別の方法を試してみよう!」と思ったんです。正面突破がダメなら間接的に行ってみたらどうかな、と。

頼れる第三者に託す戦略

まずやってみたのは、外部委託の会計士さんに協力をお願いすること。彼は40代、日本人、男性、そして公認会計士。専門家として私の提案に賛同してくれたので、資料をそのまま渡して、彼から上司に話してもらいました。

結果はなんと、一発OK!あれだけ何度も却下され続けていたのに、彼の一言でスルッと通ったんです。しかも、専門家の彼に「わかっていない」と思われたくなかったのか、上司は「俺もそう思っていた」と言い出して、すっかり乗り気になっていました。

もうひとつ試したのは、上司の上司を経由する方法。この方は入社当初からお世話になっていて、私の仕事ぶりを評価してくれている人。最近入社した直属の上司より信頼関係があったので、別の人事関連の提案をこの方に話してみたら……これもスムーズに受け入れられました。後日、この方から上司に指示が出て、私の提案が実行されました。

試行錯誤のなかで、この攻略法でうまくいったという結果から学んだのは、「何を言うか」じゃなくて「誰が言うか」がカギだということ。だって、同じ内容でも、伝える人が変わるだけで結果が180度違うんですから。

観察から見えてくる有効なルート

「でも、誰を通せばいいのかわからない!」という場合は、まず上司をよ~く観察してみてください。「昭和おじさん」は、意外とわかりやすいんです。例えば:

  • 自分より役職が上の人には、逆らわない。

  • 外部の専門家の意見には、妙に素直。

  • 何かと特定の人に頼りがち。

こういう特徴を持っていることが多いです。普段の行動を観察していると、「この人の言うことなら聞きそうだな」という相手が見えてくるはず。私の場合は「外部委託の会計士さん」と「上司の上司」という二人がそれでした。直接ぶつかるんじゃなくて、「この人なら」と思う相手を経由する。これが、昭和おじさんタイプには一番効く方法かもしれません。

まとめ

「昭和おじさん」タイプの上司に話を聞いてもらうのって、ほんと疲れますよね。でも、工夫次第でどうにかなるんです。直接がダメなら間接的に攻める。それだけで状況がガラッと変わることもあると実感しました。

仕事って結局、チーム戦。自分一人で抱え込むより、周りをうまく巻き込んだほうがいい結果になる。少しずつ、上司の攻略法を見つけていきましょう!


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