飼い主なら一度は気になったことがある!猫の体の不思議6選
猫は私たちの身近で暮らすペットとして、世界中で愛されています。しかしその体の構造や仕組みには、私たちが知らない不思議な点がたくさんあります。
そこで今回は、飼い主なら一度は気になったことがあるような、猫の体の不思議を6つご紹介します。
これを読めばまた一歩猫博士に近づけるかも!?猫好きさん必見の内容です。
1.猫の体の不思議6選!
1‐1.下腹部のお腹のたるみ:ルーズスキン
猫のお腹から後ろ足にかけて、柔らかいたるみのある部分を「ルーズスキン」といいます。別名「プライモーディアルポーチ」とも呼ばれ、猫の特徴的な見た目のひとつです。
個体差もありますがルーズスキンが大きい猫もいて、その飼い主は肥満なのでは!?と勘違いしてしまう人もいます。しかしルーズスキンの正体は、皮膚です。脂肪ではなく、伸びてたるんだ皮膚です。
つまりルーズスキンがあっても、肥満とは限らないので安心してください(笑)。
ルーズスキンの明確な役割は不明なのですが、主に以下の3つの役割があるとされています
・お腹を守る
・足の可動域を広げる
・食いだめをするため
他にも存在理由はあるかもしれませんが、現時点では不明点が多いもの…。これから真相が解明されていくのが楽しみですね。
1‐2.耳の側面の小さなポケット:ヘンリーのポケット
猫の耳の付け根に、小さな袋のようなポケットがあるのをみたことあるでしょうか。これは「ヘンリーのポケット」というものです。
ヘンリーのポケットは、正式名称を「縁皮嚢(えんぴのう)」とい、耳介軟骨の内側にある、皮膚と軟骨の間の薄い膜でできています。猫だけでなく「ネコ目」に分類される動物たちについているものです。
ヘンリーのポケットの存在理由ですが、これもまた科学的に立証されてはおらず謎のまま。しかし音の高低を分離増幅ためや耳を自由自在に動かすためだとかいわれています。
1‐3.短い尻尾:ジャパニーズボブテイル
雑種猫の飼い主であれば、「あれ?愛猫の尻尾が短い」だったり「なんか曲がってる」と思ったことはないでしょうか?もしくはしっぽが奇形なのでは?と疑ったり。
しかしこれは日本猫の特徴の「ボブテイル」「カギしっぽ」といわれるもので、奇形でもなんでもありません!
そういった特徴をもつ純血の日本猫は「ジャパニーズボブテイル」といった品種にも登録されていて、外国ではとても人気があります。
1‐4.左右で目の色が異なっている:オッドアイ
猫の左右の目の色が違うことを「オッドアイ」といいます。
よく見られるのはイエローとブルーの瞳を持つ猫ですね!日本ではかつて「金眼銀眼」とも呼ばれ幸運の象徴ともされていました。
オッドアイの原因は、虹彩のメラニン色素の量の違いです。虹彩の色はメラニン色素の量によって決まるのですが、メラニン色素が多いとイエローやゴールド、少ないと目の色はより青くなります。
そして何らかの原因で片方の目だけにメラニンが行き届かなくなると、オッドアイの猫が誕生します。もともとメラニン量が少ない白猫に多く、白猫全体の20%はオッドアイをもって生まれてくるそうです。
「視力に異常がある」と思われがちなオッドアイですが、視力はほかの猫と比べても変わりなく見えています。
1‐5.夜間に光る目:タペタム
暗いところで猫の写真をとると、目からビームを放ったように目が光っているのを不思議に思ったことはありませんか?
猫の目が光る正体は「タペタム」という目にある器官によるものです。
猫の目には、網膜の後ろに「タペタム」と呼ばれる反射板があります。このタペタムは網膜に届かなかった光を反射して、もう一度網膜に反射させ視神経に情報を伝える役割を担っています。
タペタムはわずかな光を倍にすることができるので、猫は暗闇でもよく見えるようになっています。なので暗闇でシャッターをつかって猫を撮ると、その光をタペタムが反射させるので猫の目がぴかーんと光って写るのです。
1‐6.口の閉じ忘れ:フレーメン反応
猫が口をぽかんと開けて、なんともマヌケな表情をしていることがあります。動画サイトでも飼い主の靴下のニオイを嗅いで、口を開けっ放しにする猫の姿がかわいいと好評されていますね。
しかしこの反応には「フレーメン反応」という正式名称があって、猫がニオイを感じ取るときに行われる猫の正常な反応です。
実は猫の口の天井の部分(口蓋奥)には、鋤鼻器(じょびき)と呼ばれる器官があります。鋤鼻器はフェロモンを感知する器官で、鼻で感じ取るニオイよりもより鮮明にニオイを感じ取ることができる器官なのです。
つまりフレーメン反応は、鋤鼻器を使って周囲のニオイをよりよく感知するための反応というわけです。
余談ですが、馬が唇を上下に反らせて歯をむき出しにする面白い顔があります。実はあれも馬のフレーメン反応で、感じ取ったニオイを鋤鼻器に伝えているんですよ(笑)
2.まとめ
猫の体には狭い場所をうまく通り抜けたり、獲物を捕らえたりするのに適した様々な仕組みが備わっています。
今回紹介したルーズスキンやタペタム、ヘンリーのポケットなど、その動きを支える猫の体の機能は複雑で謎めいたものがたくさん…。
猫の世界は豊かで不思議なものに満ちており、わたしたち猫好きの猫に対する興味はますます深まっていくことでしょう。
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