マガジンのカバー画像

ビフィズス菌、酪酸菌、乳酸菌と整腸剤の選び方

15
便秘にも下痢にも効果がある整腸剤という薬があります。正確には「指定医薬部外品」なので薬ではありませんが、お腹の調子が悪くて病院へ行くと処方されるのが整腸剤です。 整腸剤は薬では…
¥1,300
運営しているクリエイター

#過敏性腸症候群

おならとお腹の張りを改善する整腸剤の秘密:ガスピタンの解説(2)

過敏性腸症候群の患者数と有病率 身体の調子が悪くて病院へいっても原因がわからない病気は少なくありませんが、過敏性腸症候群(以下IBS)もその一つです。 IBSの症状は、腹痛や腹部膨満感を伴う下痢や便秘の便通異常、または下痢や便秘を繰り返す混合型に分類されます。2008年のIBSの研究によれば患者数は約1200万人、有病率は12.5%と報告されています。有病率とは「ある時点」において疾病を有している人の割合です。 つまり、2008年時点でIBSと診断された人は12.5%

過敏性腸症候群とストレス、下痢や便秘を緩和する方法:桂枝加芍薬湯の解説

過敏性腸症候群の下痢や便秘より先にある症状 私は現在の病気の診断が確定するまで「過敏性腸症候群」(IBS)だと思ってずっとその対策を行ってきましたが、IBSの理解が進むにつれて修正箇所が多く見つかり、この機会に情報を修正して記事にまとめることにしました。 まずIBSは「長期間」「継続的」に下痢や便秘が続く便通異常の症状で、SNSにも同様の書き込みが見られますが、診断基準を調べると少し違っていました。 IBSは直近3ヶ月で月に3日以上「腹痛」が繰り返し起こり、次の項目に