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名もなきジム
ちゅうぎん通りにあるバー、小倉京町木端微塵。
僕はこのバーにマスターとして立っている。
唐突だが、木端微塵は一部の常連さんからジム扱いされている。
【Pokémon Trading Card Game Pocket】、通称ポケポケがリリースされてすぐ、店長のHIROKIくんが大ハマりしたのが発端だ。
HIROKIくんにバトルを挑むお客さんがことごとく散っていく。
この状況が数日続き、木端微塵は【名もなきジム】と呼ばれるようになった。
当時の木端微塵はプレオープン期間中につき、名もなきバーと認識されていたため、【名もなきジム】である。
新パックの配信直後は、新パックの開封に一喜一憂したり、あれやこれや新デッキを構築してのバトルを楽しんでいる。
その輪の中心に、名もなきジムが誇るジムマスターHIROKIくんがいる。
名もなきジムのジムマスター、HIROKIくん。
それなりに勝って、それなりに負ける。
最近は負けているところをよく見るが、それでも彼がジムマスターである。
先日、勝ち越していたお客さんとのバトルで2連敗を喫していた。
おそらく5連敗中である。
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先日、バーを訪れた常連さんから、ポケポケの強者が集うバーということを宣伝すべしと助言された。
ブームが過ぎるまでの間ではあるが、小倉京町木端微塵は【名もなきジム】として活動する。
小倉京町木端微塵【名もなきジム】では、いつでも挑戦を受け付けている。
ジムマスターHIROKIくんに勝っても、名もなきバッジは渡せないが。
名もなきバッジ、そんなグッズがあれば面白いなとは思う。
なお、僕もHIROKIくんに感化され、ポケポケをやっている。
ほぼほぼカードをひくだけだが、お客さんとバトルをすることもある。
ジムの入口で出迎えるモブ的なポジションである。