
メディアだと思ってる“それ”はもうメディアじゃない!空間化の時代へ。
メディアに見えてるものが実はメディアじゃなくなってる。
そんな現象が起こってる。TV、雑誌、新聞、スマホ、屋外広告……これらは昔は確かにメディアだった。
僕の個人的なメディアの定義を述べよう。
メディアは人と刺激するもの、びっくりさせるもの、興味を惹くもの、人の目を捉えるもの。だったと思う。
その意味では数十年も同じフォーマットで展開され、中味だけがローテーションしている……かつプル型情報とツールの時代にコマ割りで埋められるメディアフォーマットは…予定調和の情報しか提供しないのでメディアではなくなった。これらはもはや「情報ツール」という言い方が正しいんじゃないかな。
SNSのタイムラインはこの5年くらいは注目されるメディアになった。
なにが魅力だったかというと、身近な友人と多ジャンルの著名人とインフルエンサーの発信が一つのテーマの波及でクロス、リンクして流れてくるからだ。しかしこの新しいフォーマットも人々に大分消費されてしまい、陳腐化が進み、予定調和的な見え方になりつつある。意外性が損なわれたのだ。
じゃあもうメディアは現れないのか?というと、そうでもない気がする。SNSが新しかった点はヒトそのものをメディア化したことだ。ただその登場のパタン(タイムラインというフォーマット)は陳腐化、定型化しつつある。
これを意外なロケーションやシーンへの登場、意外なコミュニケーションの発生、意外な絡み合いを生み出すダイナミックなデバイスがあればOKなはずだ。それは残念ながら”スマホの中”には無い!…と思う。
スマホは見事なほどに画面が狭くて…タイムライン型&ツール型のデバイスだからだ。
なので、筆者は屋内屋外のあらゆるロケーションに(可能ならば)フォログラム型メディア、当面は有機EL大型サイネージまたは4Kプロジェクションを配置して、ロケーションやシーン連動でヒトというメディア要素を”3Dタイムライン”として投影してゆくことを画策・提唱している。シーンにリンクしたやり取りや引用が立体的にその場所に現れるイメージだ。
実空間にオンラインコミュニケーションをレイヤードしてゆく感覚。
コワーキングスペース、マリンリゾート、グランピング施設、ピッチイベント会場、ファッションセレクトショップ……様々なシーン・ロケーションでバーチャルだけどライブ感のあるオンラインとリアルのやりとりが発生したらそれは超エキサイティングなメディアとなるだろう。
ライブビデオやチャットがリアル空間に配置され、重なってやり取りが進む。立体空間上にあることがポイントだ。眼を細めてスマホの画面を注視する必要はない。無視することもできるし、やり取りに絡むこともできる。商品や別の素敵なロケーションも引用投影ができる。ARとVRをフル活用する。空間そのものがメディア。
2年以内にプロトタイプを作るつもりだ。