見出し画像

ライフスタイル型のマーケティングをやりたい人へ。

デジタルマーケティングが流行ってるけど、これって、顧客の行動をセグメンテーションしてKPI化してゆくという手法で、それ自体はハウツーの世界だ。
僕自体はデジタルマーケティングを使っても、アナログの手法を使ってもどちらでも良いと思ってる。
マーケティングの最終ゴールは、ヒトがホントの満足して心地よい、あるいは刺激を受けてお金を払いたくなる(消費を喚起する)、そんなライフスタイルやライフシーンを創造することだ。モノもデジタルもそのための手段でしかない。
ちょっとばかり昔、調査で作成したスライド図式を引用。趣味行動のクラスター分析によって多様な生活者をたった8つのセグメントに分類~。

じゃあ居心地の良いライフスタイル……言い換えると素敵な生き方、充実した人生って何?それを可視化して目標を明確化するところから、本来のマーケティングは始まると思う。
例えば………趣味に生きる、仕事に生きる、家族との豊かなコミュニケーション、食生活をどう考えるか、ミニマリスト、コレクター、刺激的な変化志向、生活ポリシー、アドレスホッパー、田舎暮らし、大家族、リモートワーク…。

これからの時代、ライフスタイルは多様化の一途を極めるだろう。しかも、そこにライフステージ変化の要素も挿入される。イノベーションが実現されれば、生活の道具立てはより効率的でベンリなモノ、痒いところに手が届くようなサービスや施設・設備へとシフトしてゆく。
もちろん、ターゲット層により、様々な人生の制約条件、育った環境、モノの考え方、リテラシー、ヒトとのつながりの有無などプロファイルを持っている。そのプロファイルは変わる・変えられるものと、変えられないものがある。そのような人生の見取り図の中に、いったい何を投げ込んだら彼らにとってより好転した生活が送れるのか?モノなのかサービスなのか家なのか街なのか?

これを検討するときに留意しなければならないポイントがある。それは自分とは異なる多用な価値観の受容と、その人たちの今と未来への関心である。
ここが結構ポイントだと思っている。マーケティングは今を学習する学問ではないのだ。未来を予測する分野である。

未来=そのターゲット層が受容できて快適な未来、を推測するためには、結局その層の持っている精神的なバックボーンと受容キャパを知らなければダメでしょう。これは中々難易度が高い。大川XX先生のように別の人を脳に宿す技術をヒトは中々持っていないから(笑)。

でお勧めしたいのは、やっぱりターゲットの観察と自分ゴトへの翻訳だ。どういうことか?というと、結局マーケティングって、自分が理解できないモノに対してはまずできない。たとえKPI数字がどう出ようがなぜその数値が出たかなんてわからない。結局自分ゴトに翻訳できた部分が貴方とそのターゲットとの接点だ。
なので、「この人がこの部分に執着するのは私にとってこれに値するからだ」…という翻訳力と想像力の勝負になる。
余談にはなるけど、この翻訳力が弱い人はそもそもマーケティングに向いてない。それは企業の社内に居ても以下の調査結果ような変なこと(社内での孤立)になってしまうからだ。そもそもこの調査……ホントにマーケティング担当に聞いたのか?若干疑問が湧くが、社内ではマーケティング担当と呼ばれてるヒトなのだろう……。

長くなってしまったので、その2に続きます。