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活気ある会社、のフリ…しなくていい
社内は活気があって和気あいあい
って、いいことなんです。ステキ。しかし伝え方は重要です。だって『活気があって和気あいあい』なんて言っても、それがどんな活気なのかわかりませんね。オフィス内での会話が途切れない喧騒感? 誰かが常に声をかけあっている? 通話やミーティングしてる? そのイメージ映像が具体的に頭に浮かんでくる情報がないと、意味がないですね。
昔ながらの営業会社は活気がある
いつも誰かが電話してて、オフィスの端から「田中さん!エメラルド工業の山田さんからお電話でーす」なんて風景は、昨今どこの会社に伺っても、あんまり見ません。ビジネスチャットツールが主流になってますからね。呑みニケーションも減ってるし。活気は大事とはいえ、その雰囲気は千差万別になってきました。
寡黙な職場が増えています
オフィスではキーボードを叩く音はしていても、電話の着信音は激減していますよね。今どき、どこのオフィスに出向いてもだいたい静かです。それが普通になってますね。1日中ずっと会話がワイワイ飛び交っているオフィスって現代ではホントに希少価値です。
活気不要な人たちがいます
つまりこの時代に活気があることはすごいポイントが高い。大いに組織の個性になります。だけど、一方で活気がないことだって伝えようによってはすごいアピールポイントになります。現に活気なんてモノを求めていない人もいます。たとえば、好きなことに没頭して集中して取り組む姿って十分にかっこいいですよね。静かな『気』を感じます。それが魅力的に映る。
速攻で昼めし食って駐車場でスマホ
とある町工場のランチタイムでのこと。男性社員たちは休憩室に集まるものの、弁当を5分で食い終え、社員駐車場のマイカーに乗り込みスマホを眺め、タバコを一服する。この社風を社長は気にしていました。求人上こんなコミュ力では不利なんじゃないか?と。そんな会社人材は集まらないと危惧した社長は奇策に出たのです。
10年前の社員旅行写真に意味はない
町工場の社長は10年ぐらい前の社員旅行の画像を求人HPにUPして「プライベートで仲の良い社員たち」ってアピールしていました。
これが大間違いの素です。雇用のミスマッチはこういうところから生み出されます。だってリアルじゃないじゃん。嘘じゃん。
コミュニケーションがない勝利
町工場の社長に『正直な情報に変更しよう』と促して『社員は昼休みに駐車場で独りスマホを眺めて過ごします』と求人で伝えました。なんと、その方が応募が増えたのです。そういう空気感が好きな人はいます。
リアルな情報発信こそ社風が伝わるのに、多くの会社は変な意識が働いて、違うアピールをしちゃうんですよね。もったいない。
中小企業のアピール改善方法はまだまだいろいろあります。