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#83 ボクがサイボウズでの「複業の契約形態」を業務委託から社員に切り替えた経緯
竹内義晴です。この番組は組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけると嬉しいです。
今日は6月22日、木曜日ですね。はい。今日、ボクはサイボウズの稼働日で、サイボウズの業務を行っておりました。
ボクがサイボウズで働き始めたときの契約形態
昨日から、「複業人材を受け入れようとする企業が、何をすればいいのか?」ということについて、お話をし始めました。
その前に、まず、ボクがどのような形で働いているのか? ということを、実務の観点でお話をしようかなと思ってですね。昨日は、2017年にサイボウズで働き始めた時の雇用形態に……雇用形態じゃないな。2017年の5月は雇用されてませんから、働き方の契約形態についてお話をしました。
ボクは2017年の5月からサイボウズで働き始めました。昨日、働き始めた当初は、業務委託契約だったっていうお話ししたんですよね。
なぜ、業務委託契約から始めたかというと、複業自体がまだそんなに世の中に認知されてなくて、ボク自身どういう働き方なのか、あるいは、どういう雇用形態なのかっていうイメージがまだついていなかったこと。
また、仕事をするにあたり、手続きで時間を取るのであれば、できるだけ早く仕事を、実務を始められた方がいいなって思ったんです。
そのためには、業務委託契約がもっとも手っ取り早いなって思ったんですよね。
「業務委託契約がもっとも手っ取り早いな」という判断ができた理由
なぜ、「業務委託契約がもっとも手っ取り早いな」という判断ができたかというと、ボクは個人事業主とか、あるいは法人を経営していて、ほかの企業と仕事のやりとりしている中で、業務委託だと、雇用ではなく仕事の契約なので、「これをやってください」ということに対して、「はい、わかりました」っていうだけのことなので、そこには労務管理とか、あとは、指示命令みたいなそういったものがあんまり難しく考えなくてよいと知っていました。
なので、「業務委託がもっとも手っ取り早いだろうな」って判断できたのは、実務の中でボクが知っていたっていうところがあるので、業務委託契約から始めたっていうことなんですよね。
で、その後に現在の働き方、つまり、週2日社員っていう形に切り替えたんです。
業務委託契約から週2日社員になるまでの経緯
今日は「なぜ週2日社員に切り替えたのか?」というお話をしたいと思います。
これからお話する内容は、これから複業人材を受け入れようとしている企業のみなさんにとって、どんな選択、契約形態にしたらいいのか? という1つのモデルになると思います。
また、どういう契約形態で始めればいいかというのは、明日以降に、また詳しくお話をしていくので、今日は「ボクの経験はこうだった」ということで、捉えてもらえるといいかなと思います。
というわけで、ボクは2017年5月から、業務委託契約でサイボウズで仕事を始めました。それから2ヶ月ぐらい、仕事をしていくわけですね。
ボクがサイボウズで複業を始めたのは「チームワークあふれる社会を創る」という理念に100%共感したこと。
あと、もともとボクは、Webで執筆をしたり、本を何冊か出していたり、そういった経験があるので、サイボウズで仕事を始めたときの業務は、「サイボウズ式」という自社メディア、オウンドメディアと呼ばれるサイトの運営で、サイボウズを多くの方に知ってもらうっていう業務に就くことになったんですよね。
働き始めて2ヶ月間、契約は業務委託契約でした。でも、契約形態に関係なく、ボクは「社員の気持ちで働きたい」というか、業務委託って、言ってみれば、この言葉が適切か分からないんですけど、契約上は外注です。けれども、ボクの気持ち的には、社員のような気持ちで働きたい。日数は週2日かもしれないけど、チームの一員として仕事をしていたし、仕事をしますって言っていたんですよね。
それはそれで良かったんですけど、しばらく働いてみて、なんて言うんでしょう……。契約形態を考えたらやっぱり外注だし、あと、社員だったら、普通、給与をもらうときに請求書は出さないわけですよ。
このように、実務をやっている中では、チームの一員という気持ちで取り組んでいたけれども、これはボクの中で、あくまでもボクの中でですが、どこかどこかで、やっぱり「外の人」っていう感覚があって。
せっかく働くんだったら、しかも理念に共感してね、思いに共感して働くのであれば、やっぱりこう「いっしょになりたい」「ほかのチームのメンバーと同じような形で働きたい」という気持ちが湧いてきたんです。
そこで、当時の上司に相談したんです(くどいようですが、正確には上司ではないですね)。いまお話したようなことも正直に話したんです。「いまは業務委託契約だけれども、もしも可能であるならば、社員みたいな働き方が可能なのか?」と。「もし、可能なのであれば、必要な手続きを踏んで、心の距離も縮めたい」――その、「心の距離」とは、ボクが勝手に感じていた心の距離ですけど、「心の距離も縮めたい」っていう話を正直にしたんです。
そうしたら、「社員になるためにはどういうふうにすればいいのか」ということを調べていただいて、結果的に、制度とか、あとは雇用関係の結ぶという上での手続き上のことであるとか、そこには当然、法律みたいなものもあるんでしょうけど「大丈夫だ」ということになったんです。
そこで、改めて面接をして、社員になったんですよ。それが2017年8月だったと思います。このような経緯があって、ボクは業務委託契約から、週2日の社員っていう形で働き始めたわけですね。
さて、これから受け入れる側の企業が始めるとしたら、業務をする上での契約形態にどんな種類があって、どんな方法があるのか。それについては、また明日、お話をしたいと思いますが、この2日間は、ボクの経緯がどうだったのか?というお話をしてみました。
というわけで、今日の話はここまでにしたいと思います。はい、じゃあね。バイバイ。