見出し画像

#573 ベテラン世代が育ってきた背景を考えてみる――世代を超えた良い関係

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

音声はこちら。


世代を超えた良い関係を考える

今ですね、世代を超えた良い関係についてお話ししています。方向感としては、若い世代からベテラン世代に対して、つまり若い世代から、「何かできることは何かな?」っていうことについてお話ししています。

この「世代を超えた良い関係」っていうのは、できる場合とできない場合があると思うんです。

特に若い世代からベテラン世代を見た時に、言いやすい人/言いにくい人っていると思います。あとは「自分もああいう風になりたいな」って思えるタイプの人だったらいいかもしれませんが、そうじゃないケースも多々あるんじゃないかなと思います。

できれば、尊敬できるタイプの人だったら良好な関係を築きたいと思うんでしょうけどね。

関わりづらさを感じる理由

一方で、「話してないから関わりづらい」ってこともあると思うんですよね。

これは僕が若かった時の経験なんですけど、会社に入って1年目、2年目ぐらいの時かな、ある先輩が苦手だったんですよね。

結構、命令してきたり、直接の上司じゃないのに色々言ってきたり。なんていうんだろう、いい意味では「可愛がる」なんですけど、悪い意味ではちょっと「小馬鹿にしたような」言い方をするタイプの人がいて、あんまり好きじゃなかったんですよね。

でも、何がきっかけだったか覚えてないんですけど、よくよく話してみたらそんなに悪い人じゃなかったって気がついて。

それからすごく仲良くなったわけじゃないんだけど、本当にいい意味で可愛がられるようになったっていうか、色々気を遣って声をかけてもらえるようになったっていう経験が実際に僕にもあるんですよね。

決めつけを手放すことで得られる変化

多分、「〇〇さんってこういう人だからなぁ」みたいに毛嫌いしていたら、そうはならなかったかもしれなくて。だから、捉え方が変わることって実際には起こり得たりもするわけです。

あともうひとつ、以前、年上の部下、年上のメンバーがいたんですよね。その人のことが、最初は苦手だったんですよ。

話す前は「なんか話しづらいなあ」って思ってたんですけど、あるとき、メンバー一人ひとりと話すことに決めて、その、年上の部下とも話すようにしたんですよ。

話してみたら「案外、いい人なんだな」って思えた経験もあって。

なので、全く相手のことを知らずに、ただただイメージだけで「〇〇さんは□□だから」と決めつけるのは、もしかしたらもったいないかもしれないですよね。

良い人間関係のためにチャレンジを

加えて、仕事ってもちろんスキルとかも大事だとは思うんですけど、結局のところ大事なのは人間関係だったりすることも往々にしてあるなぁと。

なので、悪いよりは良い関係性の方がいいので、もしできることならちょっとチャレンジしてみてはどうかなって思います。

無理のない範囲で、というところですかね。

背景を考えてみよう

昨日は「声をかけてみよう」とか、「声をかけてもらえると嬉しいよね」っていう話をしました。

今日は「背景を考えてみよう」という話をしてみたいと思うんです。

価値観の違いからくる関わりづらさ

ベテラン世代との関わりの中で、自分の価値観からすると「なんかあの関わり方、ちょっとおかしいな」って思うことってあると思うんですよね。

例えば、ちょっと強めのコミュニケーションを取ってくる人がいたりとか。

あるいは、みなさんからしたら、「もっと成長したい」とか、「変わっていきたい」って思う人もいると思います。もちろん人にもよるかもしれませんが。

一方で、ベテラン世代の中にはそうじゃないタイプの人もいたりするかもしれません。

自分と違う人がいる時の問いかけ

このような、「ちょっと自分とは違うな」という人が周りにいた時に、こんな問いをしてみたらどうかなと思います。

その問いは、「何が〇〇さんに、□□の行動をさせるんだろう?」という問いです。

この問いを通して、その人が、そのような行動を取るに至る背景を考える……ということです。

その背景っていうのはその時代を一緒に過ごしていないとよくわからないっていうのが実際のところだと思います。

背景を知る方法

そこで、相手が育ってきた背景を知るために、いくつかの方法を提示します。

一つ目は、検索してみること。たとえば「〇〇世代 特徴」や「〇〇世代 育った背景」みたいなキーワードで検索してみたり。

最近だと生成AIに問うのもいい方法です。

たとえば、ChatGPTに「〇〇世代が育ってきた時代背景と、良好な関係を作るにはどうしたらいいか」って質問してみるのもいいと思います。この質問を通して、世代が育ってきた時代背景を知ることができると思います。

例えば、若い世代の上司や管理職って、だいたい40代・50代くらいでしょうか?

そういった世代間の育ってきた時代背景がどんなものだったかは、noteには、実際にChatGPTで検索した内容を載せておきます。

「ああなるほど。こういう時代を経てきたから、この世代の方々はこういうコミュニケーションをするんだな。してしまうんだな」ということがわかると思います。

過去の経験や背景が相手の理解につながる

もちろん、相手が育ってきた背景がわかったからといって、必ずしもすぐに良好な関係になるわけではないかもしれません。

ですが、少し理解は進むかもしれないですね。

以前、「不適切にもほどがある」っていうドラマがありました。

ちょうど40代・50代の世代の人たちが育ってきた時代が描かれています。学生時代に、部活とかで「ケツバット」みたいな理不尽な扱いを受けたり、水も飲まず、ただただ精神論で走り続けさせられたり、先輩から理不尽な扱いを受けたり。そういった経験をしてきた人も多いです。

受け入れることはできないかもしれないけれど、理解はできるかもしれない

そういった時代背景を知ることで、「こういう行動をとってしまうのは、ひょっとしたら仕方がないことなのかもしれないな」と、受け入れることはできないかもしれないけれど、何かしら理解はできるかもしれないですね。

そんな取り組みをちょっとしてみたらどうかというのが今日の提案です。

というわけで、今日は「もしも合わない人がいたら、その背景を検索してみよう」という話でした。今日の話はこれで終わりにします。

お知らせ:キャリアに関するイベントを開催します!

若手社員の離職防止や、ミドルシニアのキャリア形成を考える越境学習のイベント『若手の離職防止と中堅・ベテランのキャリア形成を考える 【新潟県妙高市】越境学習による「社員の行動変化」』を開催します! 若手からベテランまで、これからのキャリア形成を一緒に考え、語り合いませんか? 実際の取り組みも体験できます!

いいなと思ったら応援しよう!