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#514 「問題解決メソッド」からはじめるDX
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
音声はこちら。
いま、DXに関するお話をしております。昨日は、「DXで変革していくための最初の一歩」というお話をしました。一言で言えば「いま、モヤモヤしていることや、本当はこれでいいのかなといった、いわゆる「問題」に向き合っていくことから、変革というのは始まるんじゃないか? というお話でした。
今日は、「問題解決メソッドからはじめるDX」(問題の向き合い方)についてお話をしてみたいと思います。
「問題」は、ネガティブに聞こえるけれど
「問題の向き合い方」というテーマを聞いて、ちょっと、重い感じがしなくもないですね。問題の向き合い方についてお話する前に、「問題とは何か?」についてお話してみたいと思います。
今日、お伝えしたいと思っているのは「問題解決メソット」っていう。問題を解決するためのフレームワークなんですよね。問題解決メソットは、僕が複業しているサイボウズのメソッドなんですけれども。様々な問題を紐解いていくメソッドになっています。主に議論のフレームワークですね。
議論に限らず、現状を明確にする意味でも、使えるんじゃないかなと思います。
「問題」とは何か?
問題を扱う前に「問題とは何か?」を、一応定義しておく必要があるかなと思います。
問題解決メソッドでは、問題を「理想と現実のギャップ」であると捉えています。
言い方を変えると「問題がある」ということは、その背景に、何かしらの「理想がある」ということ。「本当はこうだったらいいな」っていう理想がある。その理想に対して、いまはそうではない。つまり、理想と現実の間に「差がある」と。
この差のことを「問題」だとと呼んでいます。
「問題」というと、一般的にはネガティブに感じられると思いますし、良くないものという解釈ですが、問題を、「理想と現実とのギャップ」と捉えると、必ずしも「悪いものではないんだ」と。理想に向かって「より良くしていく」ために起こっているんだ、と。そんな風に捉えていただくといいんじゃないかなと思います。
問題を簡単に解決する方法
ちなみに、問題を解決するために、最も簡単な方法があります。何の努力もいりません。最も簡単な方法は「理想をなくす」こと。
繰り返しになりますが、問題は「理想と現実のギャップ」ですから、理想がなければ、そもそも問題も起きない……。「そんなに簡単に言うなよ」と思われるかもしれませんが。
ただ、よく考えてみると、僕らは「あきらめる」ということをたまにやると思います。あきらめると、理想がなくなりますから、確かに「問題は消える」という感覚はお分かりいただけるのではないかと思います。
もっとも、それだと本当の意味で「問題は解決した」とは言い難いし、やっぱり、理想に向かってより良くしていきたいと思うですよね。
そこで問題解決メソッドとなるわけです。
「問題解決メソッド」5つのステップ
問題解決メソッドには、大きく分けて5つのステップがあります。
問題を一言で言い表す
問題を「理想」「現実」「事実」「解釈」のマトリックスで表す
問題の「原因」を見つける
問題の「課題」を列挙する
課題に優先度をつける
ちなみに、ここでいう「課題」とは、現実を理想に近づけるための手段のことです。
問題解決メソッドでは、大きく分けてこの 5 つのステップで問題解決に取り組んでいきます。
ここから一つひとつお話をしていくと多分、1回じゃ収まらないので、今日は一旦、ここで終わりたいと思います。
モヤモヤの背景にある「理想」を考えよう
今日のお話の中で覚えておいて欲しいことがあるとすれば、問題というのは「理想と現実のギャップ」であること。それは、「問題は必ずしも悪いわけではない」ということ。
むしろ、「理想があるからこそ、問題が起きる」ということでもあります。
なので、もし、問題が起こっている時は「そもそも、どうしたいんだっけ?」のように、理想を考えてみること。
また、理想というのは、必ずしも言語化されてない。あるいは、認識すらしてない場合があります。たとえば、僕らも生活している中で、あるいは、仕事をしている中で、何かしらモヤモヤしたり、「おかしいな」って思うことってあると思います。ですが、そうした感情が生じたときに、理想まで認識していることってそんなないと思うんですよ。
私たちの中に違和感として起こる感情。それは、どちらかといえば、ネガティブなことの方が、ひょっとしたら多いかもしれません。ですが、何かしらモヤモヤするということは、その背景に理想があるということ。
そこで、なにかしらモヤモヤしたときには、「いま、モヤモヤしているけど、本当はどうしたいと思っているのかな?」「本当はどうありたいのかな?」など、理想を考えるきっかけにしてみてはどうかな? というのが、今日の話でございました。
では、今日の話はこれで終わりますが、明日も問題解決メソッドについてお話をしていきます。じゃあね。