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#519 製造業で起こった想定外—「これぞDX」と思った事例

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

音声はこちら。

今ですね。DXに関するお話をしております。今日は、アイティメディアさんの@IT 自分戦略研究所に寄稿した。大阪の岸産業さんの話をしたいと思います。一言で言えば「これぞDX!」という話です。

詳しい話はぜひ元の記事をご覧いただくとして。

岸産業さんは防熱扉を製造している会社さんです。防熱扉とは、たとえば冷凍設備が入っている倉庫とかの、冷気が外の漏れないようにする扉ですね。そういった扉を製造している会社さんです。

以前は製品を作るために、データで管理されてなかったそうで、担当されている方のカンとコツで仕事をされていらっしゃったそうです。

しかし、カンとコツでやっていると、繁忙期、過度に忙しくなってしまったり、生産計画が立てられなかったりと、いろんな問題があったそうなんですよね。

「それじゃ、まずいな」ということで、生産管理システムを入れられたそうです。

そこで起こった話が「これぞDXだよな」という感じがしたんです。

ITが得意な人ばかりではない

パソコンというか、コンピューターって、必ずしも得意な人ばかりじゃないですよね。特に、普段使い慣れてない、あるいは、使わなくてもいい仕事をしていらっしゃる方は、それほど慣れていないと思うんですよね。

そういった場合に、「どうやってそのデータを入れていただくか」とか、結構、大変なところもあるんじゃないかなと思います。そういったところが、結局、「システムを先行して入れてもなかなか使われない。だから進まない」ということは、企業の中では起こることです。

けれども、そういった状況が起こった時に「どうやって、もう一歩前に踏み出していくのか?」そこが、すごく重要な部分じゃないかなと思うんです。

デジタル化で「当初想定していなかったことが起こる」

岸産業さんの場合、そういった様々な困難を乗り越えて、システム化・デジタル化をされてこられたわけですが、その先に、システムを入れる前には想像していなかった想定外が起こったそうなんですよね。何が起こったのかは、ぜひ記事をご覧いただければと思うんですが、この「想定外が起こること」が、DXの本質だと思うんですよ

DXって「変革」ですよね。変革を起こすうえで、そこまで設計されて取り組めれば一番いいのかもしれませんが、そうでないことも多いと思います。

今回の、岸産業さんの場合は、「やってみた起こった変革」だと思うんですよね。

だから、最初はデジタル化かもしれない。デジタルによる仕事の置き換えかもしれない。ですが、デジタル化することによって、状況が見えるようになる。その結果、新たなやるべきことが見えてきて、新たな変革ができる。想像し得なかったことが起きる。それが、DXなんじゃないかなと思います。

岸産業さんの事例、とても本質的なお話です。デジタル化とDXの違いなど、ぜひお読みいただけるとうれしいです。

今日の話はこれで終わりにします。

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