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#672 社員のキャリア自律を支援する「4つのステップ」

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

音声はこちら。


いま、会社として社員のみなさんのキャリア自律を支援するためには、何が必要なのか? というお話をしています。

昨日は、「2つの概論」ということで、キャリア自律をしていくために、1つ目は「自分を知る」ということ。もう1つが「社会とつながる」ということ。大きく分けて、この2つが大切なポイントではないか、というお話をしました。

今日は、この中で、もう少し要素分解をして、「自分を知る」とはどういうことか、「社会とつながる」とはどういうことか、この2点についてお話をしていきます。

自分を知る

まず、「自分を知る」ということについて。

キャリア自律をしていくために、なぜ「自分を知る」必要があるのか? と言うと、いきなり自律をしようとしても、社会とのつながるためには結構なハードルがあるからです。

キャリア自律という状態が、会社の外でもお金を稼げている状態と仮定したとき、「自分が何者なのか?」という説明ができなければ、社会との接点って、なかなかできないんですよね。

この「自分を知る」ということについて、「わたしはこういう人です」と、自分のことを第三者に説明しようとするとき、案外、会社に所属していると、「わたしの強みは〇〇です」「これがわたしの持ち味です」「わたしはこういうことができます」のように、自分の強みや個性を言語化する必要がないので、案外自分のことをちゃんと表現できないんですよね。

加えて、会社の中にいると、自分に「何ができるのか」「自分の強みは何か」「持ち味は何か」ということが、案外分からない。それは、比較対象がないからです。

会社の中にいるだけだと、外に出た時に「自分は社会の役に立つのか」「通用するのか」というのが、見えないんですよね。

なので、まずは「自分をよく知る」ということが必要になってきます。

社会とつながる

「社会とつながる」というのは……

先ほど、「自分を知る」という話をしましたが、いくら自分を知っても、社会に出て行っても、そう簡単には仕事にならないんですよね。

僕自身、起業をして「さあ、仕事をしよう」となったとき、本当、お客さんがゼロ、繋がりもゼロというところからはじめたんですけど、誰にも「自分のことを分かってもらえない」というよりも、「知ってもらう接点すらない」みたいな状況になりました。

なので、社会との接点を作るためには、何かしら必要で。

もちろん、それは個人の努力で行うこともあるんですけど、会社で支援できることもあるんですよ。

会社として、社員のみなさんのキャリア自律を支援するためには、そういった取り組みをしていくことも大切なのではないかと思います。

「自分を知る」ために大切な2つのこと

ここまでお話した「自分を知る」ということと、「社会とつながる」ということに対して、僕はそれぞれ、2つずつ大事なことがあるんじゃないかと思っています。詳しいことは、明日以降お話するとして。

まず「自分を知る」ということについて。

1つ目が「経験の抽象化・一般化」。

これは、「わたしはこういうことができます」ということ(つまり、スキル)を、多くの人に分かってもらうために、分かりやすく説明できることですね。

2つ目が「強みの言語化」。

これは、先ほどもお話したように、自分の強みや持ち味って、言語化できる人は案外少ないです。社内だけで仕事をしていると、比較対象がないから、自分が、どういうところに役に立つのか分からないんです。

こういった問題があるので、強みの言語化が必要なんです。

「社会とつながる」ために大切な2つのこと

次に、「社会とつながる」ために大切なことですが……

仕事を通じて社会とつながっていくためには、ある程度「こういうことができます」ということを伝える必要があります。

せっかくだったら、これからの社会に必要な技術力を伝えることができたら、社会と接続しやすいんじゃないかな~と思っています。

もう1つが、「社会との接点」ですね。

社会との接点とは、勉強会やイベントみたいなものもそうなんでしょうし、越境学習といった取り組みもそうです。越境学習とは、会社から一歩飛び出て「社外で学ぶ」ということですね。普段関わることのない人のつながりによって学ぶ学びです。

あとは、複業のようなものもそうですね。

その他には、情報発信もそうです。僕自身、独立してからこれまで、仕事をつくっていくなかでは、情報発信は結構やりました。なんならいまもやってます。この情報発信自体がそうです。

社会とつながるためには情報発信も大事かなと思います。

それ以外にも、自律に必要なことはあるけれど

それ以外にも、自律に必要なことは、細かく言えばいろいろあります。たとえば、お金の管理とか、マーケティングとか。

細かなことを言えば、ほかにもいろいろありますが、キャリア自律をするためには、大きく分けると「自分を知る」ことと、「社会とつながる」こと。

自分を知るためには、「経験を抽象化・一般化」すること。「強みを言語化」すること。

社会とつながるためには、「これから必要な技術」を身に着けること。簡単なものでいいです。あとは「社会との接点」をつくること。

キャリア自律をするためには、大きく分けるとこういったステップを踏んでいくといいのではないかと思っています。この中でも、会社として支援できることはたくさんあります。

明日以降は、社員のみなさんがキャリア自律をするために、会社として支援できる4つのことについて、それぞれ個別にお話をしていきたいと思います。

じゃあ今日の話はこれで終わりにします。

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