#525 「楽しくはたらく」ということ
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
音声はこちら。
いまお話しした冒頭の挨拶、毎回お話ししてるんですが「『楽しく働く』をテーマに」と申し上げました。このポッドキャストとnoteは、よくよく考えてみると1年半ぐらいやってますが、「楽しく働く」をテーマにしたことが、案外なかったかもしれないなと思ったので、今日は「楽しく働く」をテーマにしてみたいと思います。
「楽しく働く」について、考えてみようと思ったきっかけ
そのきっかけの1つとして、昨日だったか、おとといだったか、あるテレビの番組を観ました。それは、能登の地震で被災した高校生が、復興という意味でのまちづくりに関わりたいと、東日本大震災で被災されて、復興に関わってきた方々に話を聞きに行く、という番組でした。
その中の印象的な言葉として、僕の耳に入ってきたのが、地域づくりのような取り組みは時間がかかるものだから、長く関わるためには「楽しく関わる」「楽しく仕事をする」ということが大事だと、高校生にアドバイスしていました。
この話を聞いた時に「確かにそうだな」って思いました。
実際には、楽しいことばかりではない
その反面、「仕事というのは、楽しさだけでもないよな」とも思ったんです。
毎日、本当に「楽しい」と思える、感じられることだけをやっていられるのならば、どれだけ幸せかと思います。
ですが、現実問題として、どちらかというと仕事は大変なことの方が多く、時には人間関係でゴタゴタしたり、仕事がうまくいかなかったり、あるいは、過度な仕事に「もうやだー」って思ったり。そういった時間を過ごすことの方が、楽しく働いている時間を過ごすよりも、断然長いんじゃないかな? と思うんです。それは僕自身もそうです。
それでも、できれば楽しく働きたい
一方で、できることなら「楽しく働けた方がいいよな」っていうのは、間違いありません。それは、本心から思います。楽しく働けたら本当はいいですよね。少しでも長い時間「楽しい」と感じられたら、本当にいいなと思います。
ですが、先ほど申し上げた通り、現実は、そうじゃないことも多々ありますよね。
このように、仕事の楽しさというのは、ややもすると楽しいことばかりではありません。
「楽しい」の意味
ですが、この「楽しい」という言葉の中には、おそらく、いろんな意味が含まれてるように思うんですよね。
それはいわゆる「ワクワクする」とか、「楽しい」とか、「面白い」とか、そういったことももちろんあるんでしょうけど、それ以外にも「いままでできなかったことができるようになる」とか。「何かしらの問題が解決する」とか。
あとは、「成長を感じられる」とか、「以前よりもマシになったなって思える」とか、「仕事で成果を出した」とかね。「大変だったけれど、仕事でやっと結果出たな」みたいな。そういう瞬間も、仕事の楽しさの一部なんだろうなと思います。
僕の「仕事の楽しさ」の割合
仕事の楽しさについて、僕の個人的な感覚では、8割は大変で、楽しいのは2割ぐらいかな。本当は「楽しい」と感じられる時間が、もっと多い方がいいけれど、実際、僕の感覚の中では2割ぐらいが現実なので、「楽しい」と感じられる時間がちょっとでも長く増えたら「いいな~」と思いますね。
ただ、理想として描く状態として、「仕事なんか、どうせつまんないものだよ」という解釈よりも、仮に、多くの時間が大変だったとしても、仕事に対する解釈としては「楽しく働きたい」と思う。それは、大事なことなんじゃないかなと思っていて。
僕は「いろんなこともあるけど、楽しく働きたいな」と思っているタイプの人間です。
楽しくなくても、継続はできる
冒頭の話に戻りますが、何かしらの活動を長く継続するためには「楽しいことじゃないと続かない」というのも、一理あると思いますが、長く続けるためには、必ずしも楽しさだけじゃなくても、実は、長く続けることはできます。
それは「課題感を持つこと」ですね・「これ、このままでいいんだろうか?」とか、「これ、本当は何とかしないといけないんじゃないか?」とか。このような課題感が自分の中に生じている状態です。
課題感は、楽しさとはちょっと違うかもしれませんが、何らかの活動を長く継続させる動機になる場合もあります。
なので、長く続けるという意味では、必ずしも「楽しさ」でない場合もあるかもしれません。ですが、できれば「楽しい!」と思える瞬間が、少しでもあるといいなと思います。
というわけで、今日は「楽しく働く」というテーマについてお話をしてみました。じゃあ今日の話はこれで終わりにします。
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