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#641 お金(補助金や助成金)が目的の仕事はしない

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

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お金が目的の仕事はしない

今日はですね、「お金が目的の仕事はしない」という話をしてみたいと思います。ここでいうお金とは、補助金や助成金に関することです。

ここ5年ほど、行政に近いところで何度か仕事をするケースがありました。そういったこともあって、時々「今度こういう補助金が出るらしいよ」とか「こういう助成金があるらしいよ」とか、声をかけていただくことがあります。

こういった声をかけていただいたとき、以前の僕だったらすごく喜んだんじゃないかなと思います。「お、今度こんなのが出るのか! どうやって取ろうか?」みたいなことを考えていた時期がないわけではありません。

でも、以前から補助金や助成金はあまり使わないほうがいいなと思っているタイプです。

補助金・助成金の考え方

例えば、もともと何かしらやるつもりで、あるいはすでにやっていて、新たにやろうとしていることに対して、たまたま補助金が出た……。そういうことであれば、必ずしも悪いとは言えないなと思っていました。

でもまあ、そういったお金って「あまり、健全じゃないな」と、ここ5年ぐらいの経験で感じています。

やっぱり、何かしらの事業を行うためには、補助金や助成金がなくなった後のことも考えなければなりません。

お金だけを目的に何かを始めてしまうと、1年後とか3年後、そのお金がなくなったときに、ちゃんと計画が立てられていなければすごくつらいことになる。

ただただお金を使って、結果何も残らない。そういうのは個人的には本当に嫌なんですよね。

そういうのは「もう、いいかな」

ここ何年か、そういった制度を利用させていただいてやった仕事もいくつかあります。

まあ、いいんですけどね。いいんですけど、なかなか大変だったな~ということが多かったです。やっぱり、お金を取りにいくことが目的になってしまうようなことは絶対にやりたくなかったので。そういったものには手をつけたことはないのですが。

でも、なんだかんだ言って、お金が絡むとやっぱり大変です。そういうのは、「もう、いいかな」と思っています。

なので、先日も補助金や助成金の話をちょっと聞いたときに、「望んでません」とお伝えしました。

今、僕が個人的に取り組んでいることは、ほぼお金をかけずに、というか、そういった補助金を使わずに、ちゃんとやるべきことをやって、ちゃんと収益を得るということ。それができているので、変に使いたくないというのもあります。

「想いがベース」の仕事がしたい

やっぱり、お金が目的ではなく、「こういうの必要だよね」とか、「この目的のためにやるんだよね」といった、想いを持った人たちと一緒じゃないと、長い取り組みはできない。

最初から長く継続することを目的にして、お金ありきではなく設計されたもの。

とはいえ、最初から完璧に設計できるものでもなくて、やっていく中で形になっていくことも往々にしてある。でも、やっぱり同じ想いや理想を持っている人たちが一緒じゃないと、いい仕事はできない。

そこにお金が目的の人がいると、あまりいい仕事ができないし、お金の切れ目が縁の切れ目になって去っていく…そういうのは本当に嫌なので、あまり関わりたくないというのが正直なところですね。

まあ、だからといって、補助金や助成金が悪いわけではなくて、使えるものは使ったほうがいいとは思います。とはいえ、なくてもできることもある。

あとは、何か形を作っていったときに、結果的に「うちでもやりたい」とお願いされるような立場や事業が形成されていたほうが健全だと思うので、そういう取り組みが今後もできたらいいなという話をして、今日はこれで終わりにします。

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