#137 学校に行きにくい(不登校)のお子さんの親子ワーケーションができないか?
竹内義晴です。この番組は組織づくりやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった、「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけると嬉しいです。
親子ワーケーションの取り組みについてお話ししています
いまですね、親子ワーケーションという取り組みについてお話をしています。親子ワーケーションには、いろんなとらえ方があるかなと思います。
わたしたちは新潟県妙高市で、妙高ワーケーションセンターという中での取り組みで親子ワーケーションに取り組んでいます。これまで4回取り組んできました。
具体的な内容は、親御さんは通常通り仕事ができて、お子さんは、普段都市部……に限らずですけど、日常ではなかなかできないような体験ができるというプログラムです。
前回は開発の背景をお話しし、これまで実際に4回取り組んできて、「結構、いいプログラムだな」と、運営していて思うという話でした。
親子ワーケーションの難しさ
実際にやってみて、こういった取り組みって「いいな」と思ってですね、「平日もできないかな?」って思うんです。
このプログラムはいま、夏休みとか春休みとか、子どもたちが長期休みの時にやっているんですよね。なぜならば、子どもたちは学校があるので、どんなに親御さんがワーケーションに興味があっても行くことができません。
そこで、「これ、なんとか平日にできないかな?」と考えたんですよね。
いま、愛知県だったかな。「ラーケーション」という取り組みがあるようですよね。ラーケーションというのは、「ラーニング+ワーケーション」かな。ちょうど、NewsPicksの記事で、ラーケーションが取り上げられていました(コメントしました(笑))。
ラーケーションを一言で言ってしまえば、連続3日間だったかな。学びが目的だったら、子どもたちが学校を休めるという取り組みだそうです。
すごくいい取り組みだなと思いますが、でも、そこはまだ、愛知県のみということになりますから、それ以外で平日、子どもたち含めてワーケーションができるか? というと、やっぱり難しいですよね。
平日行うことができる3つの親子ワーケーション
もし、平日やろうと思ったら、大体大きく分けて3つあるかなと思ったんですよね。
1つ目は、保育園児。そもそも学校に行ってないから、保育園児だと比較的自由じゃないですか。「保育園留学」といった取り組みがいま、さまざまな地域で行われていますよね。僕らも、「これはいいな」と思って、妙高市役所に相談したことがあります。
2つ目が、新潟県の糸魚川市で行っているような体験入学の形ですね。糸魚川市では、学校に1週間、留学のような形で、地域の児童数が少ない学校に、都市部をはじめとした地域外の子どもたちが滞在するプログラムです。学校の方は出席扱いになるそうですね。このような取り組みも、とても素敵だなと思います。
僕らが考えたのは、3つ目ですね。「学校に行きにくいお子さんをお持ちのご家族、親御さんの親子ワーケーション」ができないかなって思ったんです。
想像したら、「学校に行きにくいお子さんをお持ちの親御さんの在宅勤務」は大変だと思った
というのも、親子ワーケーションをやってみて、親御さんの振る舞いを見ていたら、みなさん、結構ガチで仕事をしていらっしゃったんですよね。
言い方を変えると、夏休みや春休みといった長期休みの場合、子どもが家にいながら仕事をするって、結構大変だと思うんです。
以前、僕が複業しているサイボウズの社員の何人かの家族が、小豆島にワーケーションに行ったと言っていました。その記事のタイトルが、「発狂しそうになる夏休み」みたいなタイトルなんですけど(笑)。
話を聞いたら、仕事していると、数分おき……っていうのは極端かもしれませんが、でも、小さいお子さんだったら、仕事をしているときに「ママー!」ってやってくると。そう何度も来られると「仕事にならん」みたいな状況を想像できた時に、「いやぁ、そりゃ、結構大変だよな」って思ったんです。
そういった話を聞いたとき、ちょうど、何人かの知人が、学校に行きにくいお子さん……直接的に行ってしまえば、不登校のお子さんをお持ちの方と知り合う……というか、相手のことは以前から知ってはいたのですが、よくよく話を聞いてみたら「実は、子どもが学校に行けていないんです」っていう話を、何人かの知人から聞いて。それも、結構な数だったんですよね。少なくとも4、5人から聞いて。
そういう家族が「身近にあるんだ」っていうことを知った時に、夏休みとか春休みでさえ、在宅勤務をしていたら、子育てとの両立に大変だな……って思うのに、それが、年間を通してだったら「さぞかし大変だろうな」って思ったんです。いろんな心配ごともあるでしょうし。
僕らが、そういった家族を対象にして親子ワーケーションに取り組んだところで、何かを解決することはできないかもしれない。だけど、同じような境遇や立場に置かれている親御さんが、周囲には言いたいこともあるけれど、なかなか言えないことがあるんじゃないかな? と想像した時に、同じような立場、同じような境遇に置かれているみなさんが、親子ワーケーションを通して、ちょっと息抜きしたり、当事者同士いろんな話ができたりしたら、いいんじゃないかなと思ったんですよね。
子どもたちは、子どもたちで思いっきり遊べばいいと思ったんですよ。その理由は……この続きを話し出すと、長くなってしまうそうなので、この続きは明日、お話ししたいと思います。
というわけで、今日は「学校に行きづらいお子さんの親子バーケーションができないかな?」って思い始めたというお話でした。
じゃあ、今日の話はこれで終わりにします。またね。バイバ~イ!