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#523 「地方におけるDXの現実と理想」これからも自分ができることを

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

音声はこちら。

いま、DXに関するお話をしています。今日は、地方におけるDXの現実と理想という話をしていきたいと思います。今日が、DXの話の最後になるかな? 

DX については、これまで何度もお話ししてきたように、単なるデジタル化ではなく、「そもそも」の部分から変革していくことだよね……という話をしてきました。

そういう意味では、必ずしもデジタル化でなくても全然よくて。

いままで、身の回りにある課題を「どう解決していくか?」ということが大事なんだろうなと思います。

地方ほど必要なDX

僕の意見では、DXは地方ほど必要なんじゃないかな? と思っています。なぜなら、地方の方が今後、人がどんどん減っていくからです。たとえば、地域の中で採用しても「人がいない」とか。「いままで通り仕事ができなくなる」とか、様々な問題が起こってきます。

ですので、地域の外の人たちとつながって仕事をしたり、業務を改善してよりよくできるようにしたり、そういった取り組みが必要なのではないですか? という話をしてきました。

とはいえ、難しい側面も

ですが、現実問題をよく観察してみると、難しい側面も多々あるんじゃないかなと思います。

たとえば、デジタル化といっても、その必要性を感じられなければ行動は起きないし、本当に困らなければ、いまのやり方で凌ごうとするのが普通だと思います。

あるいは、「このままじゃまずいな」って思って取り組み始めても、大変で面倒くさいことも多々あるので、次第に辞めてしまったり。このような状況が実情だと思うんですよね。

あとは、慣れの問題もあるかなと思います。

いま、地域をまたいだ、いくつかのプロジェクトに関わっています。その中には、ITのツールの使い方に慣れていない方もいらっしゃいます。その結果、ツールの使い方がわからないがゆえに、情報がうまく拾えない。その結果、なんとなく疎外感を感じてしまうことがあります。

また、ツールが使えないことによって、「どうせ、わたしたちなんて……」みたいに思ってしまう場合もあります。ツールに使い慣れていないと、こういった状況が起こってしまいます。

できるところからはじめたい

そういう意味でも、本当はデジタル化ではなく、困りごとを解決するところからはじめるのが重要なのかもしれないですよね。

ただ、デジタルツールは、使って、慣れて、覚えていくのも、事実としてあると思っています。

なので、「ツールを使い慣れる」とか、「どういうツールがあるのかを知る」みたいなところも、本当は大事なんだろうなと思います。

身近には、どういうツールがあるのか、どういう取り組みをすればいいのか? これは、知ることから始める、始まることも多いと思うので、「知る」という機会を、何かしらの形で作っていけたらいいなと思っています。

いまのところ、作った仕組みとしては、地元の大学でDXのツール―—サイボウズだったら kintone のような――を学べる講座を作ったりしてきました。

本来なら、DXのツールや使い方を、地域の企業のみなさんにも、何かしらの形でお知らせできたら、本当はいいんでしょうけどね。あとは、「DX=デジタル化」だと思っていらっしゃる方も多いと思うので、「DXの入り口は、必ずしもデジタル化ではないよ」みたいなことも伝えていきたいです。

なぜ、仕事のやり方を変えていく必要があるのか?

なぜ今後、仕事のやり方を変えていく必要があるのか? その背景には、これから人がどんどん減っていきますよ、という事実があります。そういった部分から説明をして、少しずつ、少しずつ取り組む必要があることを伝えていきたいですよね。

あとは、「面倒くさいものを簡単にする」ということが、なんらかの行動を起こす目的の1つになるかもしれなくて。そういった「知らないから、やらない」という状況がたくさんあると思うので、まずは「知る」というところが大事なのかな。わかりませんけどね。

ということで、ここまで何回か、DXについてあれこれお話しをしてきました。僕個人的には、地域の課題感や人が減っていく課題感。その結果、企業がどうなっていくのか? という課題感。そういったところに興味関心があるので、これからも、自分ができる範囲から関わっていきたいなと思っています。

じゃあ、今日の話はこれで終わりにします。

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