見出し画像

理想と現状のギャップを埋める⑦―いままでの経験で社会との接点をつくる

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「理想と現状のギャップを埋める⑥―ローカルプレイヤーを育てるプログラム」というお話でしたね。

今日はですね。「いままで培ってきた経験で、社会との接点をつくる」という話です。

音声はこちらです。

ほかの環境でもすぐに仕事ができる仕事、できない仕事

みなさんがいま、どういった仕事をされてらっしゃるのか、僕には分かりませんが、社会人になってからいままで、様々な経験をされてきたと思います。

その経験が、直接的に社会に役立つ場合もあると思います。たとえば、転職した時に、すぐに転職先が見つかるケースのように、まったく同じ仕事をすればすぐに役立てるられるという仕事もあるでしょう。

デザイナーやプログラマー、あとは、飲食業といった仕事もそうですね。ここに挙げた仕事は、自分が持っている技術を、そのまま違う環境に持って行っても、すぐに仕事ができる職種です。

一方、そうではない仕事をされてらっしゃる方もいらっしゃると思います。たとえば、特殊な技術や、自分の会社でしか生かせない仕事など。そういった仕事をされていらっしゃる方も多いんじゃないかと思います。

たとえば……そうだな。鉄道の技術者の方。鉄道の仕事って、いままで経験してきた技術を、他の業種には転用しづらいですよね。もちろん、鉄道業界は他の会社もありますが、地域の中では選択肢がない仕事ですよね。だいたい、1地域に1社みたいな感じです。

あとは、そうですね。電力系の仕事もそうかもしれません。風力発電とかね。専門すぎて、他の人にはよくわからない。理解しにくい仕事もあろうかと思います。

このように、他の業種では転用しづらい仕事をされていらっしゃる方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。

仕事が特殊だと、ほかの仕事に転用しづらい

そういった方々が、この本で話している「仕事っぽいシゴト」――つまり、本業ではない活動や、本業ではない仕事。つまり、複業のような関わり方で、他の会社や団体で、いままでの自分が培ってきた経験を生かそうと思ったら、直接生かせないケースがあるのではないかと思います。

もちろん、WordやExcel、PowerPointのような、誰もが使えるビジネスの基礎的なスキルであれば生かせるかもしれません。ですが、そうではない仕事。むしろ自分が得意で、他の人にはなかなかできないような技術の仕事。このような仕事をされてらっしゃる場合、「仕事っぽいシゴト」の中で技術を転用するのは、難しいケースがあると思います。

そのような場合、「どうすればいいのかな?」と思うわけです。

「仕事っぽいシゴト」で社会との接点をつくるために

「仕事っぽいシゴト」で、社会との接点を作っていくために、僕が「これはいいんじゃないかな?」と思ってるのは、ノーコードと呼ばれるツールを身につけることです。

「ノーコードツール」というのは、みなさんもいままでいろんな仕事をしてきて、パソコン使って、いろんなソフトを使ってきたと思います。特に業務的なソフトを使う場合、専門的なソフトだったり、その業務・業界に特化したものだったり。

そうしたツールが、個別特殊であればあるほど、一般的なツールでは使えなくて。

また、そういったツールが欲しい場合は、プログラムを組める、外部の専門業者にに依頼して、アプリケーションを作ってもらって、仕事で活かすのが一般的でした。

というのも、プログラミングのような、高度すぎて普通の人にはなかなか作れないものは、自分たちでつくろうと思っても無理じゃないですか。

このように、いままでは、自分たちが欲しいアプリを、自分たちでつくるということは難しかったわけです。

自分でアプリがつくれる「ノーコードツール」

ですが、近年、自分たちでアプリをつくることができるツールがあるんですよね。それを「ノーコードツール」と呼びます。「ノーコード」なので、プログラムを書かずに、仕事に必要なアプリケーションを、自分たちでつくることができるツールです。

ノーコードツールはそんなに難しくないんですよ。具体的な製品名でいうと、僕が複業しているサイボウズの製品では、kintone(キントーン)というツールがあります。

このようなツールの使い方を覚えると、いろんな仕事で応用できるようになります。

とくに、いままで技術的な仕事をしていた方にとって、鉄道や電力のような特殊な技術は、専門的過ぎて、他への転用は難しくても、技術者として「業務改善は、こういう風にするんだ」といった、基礎的な考え方は、業種が変わったり、業態が変わったりしてもあんまり変わりませんよね。

つまり、ノーコードツールのようなツールの使い方を覚えると、みなさんの経験を、他の業種業態でも活かすことができるわけです。

人口減少が進む今後は業務効率化が必要

特にこれから、人口減少によって、人材不足が深刻になっていきます。そうすると、今まで以上に業務を効率化する必要が出てきます。これを近年は、デジタルトランスフォーメーション(DX)と読んだりもしますが、ノーコードツールを覚えるとDXが進めやすくなって、みなさんがいままで培ってきた経験を、次の環境に活かすことができますから、社会との接点ができるということなんです。

ということで、今日は、「いままで培ってきた経験や技術を生かすために、社会との接点を作る」という話をしてみました。

いま、このような環境づくりをしています。その話は明日、お話したいと思います。

では、今日の話はこれで終わりにします。

次の記事:理想と現状のギャップを埋める⑧―DXでつくる、学びと地域の循環

#創作大賞2024 #ビジネス部門

いいなと思ったら応援しよう!