#22 サイボウズで複業をはじめた最初のきっかけ【竹内義晴のキャリア遍歴】
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竹内でございます。この番組は「楽しく働く」をテーマに、組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、副業やテレワーク、多拠点ワークといったこれからの働き方についてゆるゆるとお話ししていく番組です。
いまですね、ボクのキャリア編歴についてお話をしています。 昨日はですね、コワーキングスペースをオープンしてみたというお話をしましたね。 2年ぐらい運営してみましたけれども、いろんな課題もありつつ、学びの多い2年間だったという話でした。
いま、ワーケーションとかね、そういった話も多く耳にするようになりました。当時ワーケーションという言葉はありませんでしたが、いまから思えば、ワーケーションの形をどう作るのか? みたいな取り組みをしていたんだなと、振り返ると思いますよね。
ワーケーションに関する話は今後もですね、ワーケーション特集じゃないですけど、より細かくというか、ボクは2018年ぐらいからかな、もっと厳密に言うと2012年ぐらいなのか、いろいろやってきたので、それはそれで、まとめてお話をしたいと思います。
ボクが地域の活動をする理由
ボクは、地域とほかの地域をつなぐみたいな関係性の構築を、しごとのみらいの活動もしながら取り組んでいるわけですけど、なぜ、ボクが地域をフィールドにしていろんな取り組みもしてみたいなって思っているかというと、地方にいると、人が減ってくるとか耕作放棄地みたいなものは結構身近な課題で、何とかしたいなって思うんですよね。
また、しごとのみらいの取り組みは人材育成や企業研修をしているんですけど、いままでは、自分の住んでいる新潟から、都市部の企業に出向いて研修や講演を行ってきました。それはそれでいいんですが、せっかくだったら新潟の方に来ていただいて、地域というフィールドを使った学びとか癒しみたいなものができないかなっていうのは、結構前から、2012年ぐらいから考えていました。
今日はですね、その流れで、2017年にサイボウズで働き始めるころのお話をしようかなと思います。
サイボウズで複業をはじめるようになった最初のきっかけ
地域の中でさまざまな取り組みをしつつ、しごとのみらいの取り組みもしていたんですけれども、地域に関係した顧客のことを考えたとき、都市部の企業の方々であるとか、あるいは都市部に限らずなんですけど、いろんな往来を作りたいなって思ったら、やっぱり自分で足を運んで、いろんな人たちとの関係性を構築する必要があるなと、特に最近特に感じます。
2016年あたりにも、コワーキングスペースを作ってみたり、さまざまな取り組みをする中で、そういった課題感はやっぱり感じていて。けれども、何も関係のないところにいきなり出向いていくみたいなことは、当時のボクにはしづらくてですね。自分が、ほかの地域と定期的に行ったり来たりできるといいななんてなんとなく思っていた時期なんですよね。
そんな折の2017年1月、確か雪が多かった日の夜だったような気がするんですけど、自分の部屋で、なんとなくパソコンに向かってTwitterのタイムラインを眺めてたんですよね。そしたら、あるツイートが目に飛び込んできまして。そのツイートの内容が何だったかっていうと、サイボウズという会社が「複業採用を始めます」っていうツイートだったんですね。
このツイートを見たときに、「ふくぎょう」の「ふく」って複数の複って書くんですけど、「複業採用ってなんだろう?」っていうのが、最初浮かんだ問いでした。それで、興味半分でそのツイートに貼られていたリンクをクリックしてみたっていう感じですね。
サイボウズの理念に100%共感
そこに書かれていた内容(現在、複業採用が特別ではなくなったためページはクローズしています)を一言で言うと「フルタイムじゃなくていい」と。「雇用形態もさまざまな形がある」と。その中で「サイボウズの理念に共感してくれる方だったら、雇用形態や働き方は問わないので、理想に向かっていっしょに仕事をしませんか?」って書いてあったんですね。
ここでいう「理想に向かって」という理想は何かと言ったら、サイボウズの理念は「チームワークあふれる社会を創る」なんですけど、いまどきで言うとパーパスとも言うんでしょうかね。この理念を見た時に、「それ、分かる!」と。「理念には100%共感します!」ってなったんですよね。
なぜならば、ボク自身、かつていわゆるストレスをかけるマネジメントで心が折れ、すごくネガティブな状態が続いたのと、管理職時代に「チームっていうのはこうじゃないんだ。ストレスをかけてチームを動かすんじゃなくて、楽しく働くっていうことが重要なんだ」と思っていて。それで、自身でコミュニケーションやコーチング、心理学などを勉強し、それを職場で実践したところ、うまく回るようになっていき、キャリアをエンジニア・プログラマーから人材育成の方に変えたっていう経験がありました。
そんな経緯もあって、しごとのみらいは当時「もっと楽しく仕事をしよう」をテーマにしていましたが、言葉は違いますけど「チームワークあふれる社会を創る」という理念には瞬間的に共感できたんです。
働き方は決まっていない中で
ただ、どんな働き方になるのかは全然決まっていなくて、イメージもなく、どのように新潟に住みながら東京の会社で働くのかみたいなところは、まだ分からなかったのですが、ただ、旅費みたいな問題さえ許されれば「週2日ぐらいだったら東京に行ってもいいな」とは思っていたって感じですね。
もし、1週間フルタイム働かなければならないのだとしたら、ボクは働く気はもともとなかったんです。なぜならば、自分の経営しているしごとのみらいもあるので。フルタイムだったら働く気は全くなかったけれど、週2日ぐらいだったら、なんかいいなって思ったんですよね。
また、もし複業のような形で働くことができたら、都市部に行ったり来たりする機会にもなるし、理念にも共感するし、なんだか「良さそうだな」と思って、申し込んでみたという話なんです。
募集には、マーケティングとかそういった部分のビジネス職と、エンジニアの仕事がありました。ボクはもともとプログラマーではあるんですけど、そこの時期、プログラマーの現場からは離れていたのと、「いまからプログラマーにはなることは多分ないな」って思っていたので、ビジネス職の方で応募してみようと思いました。
これがサイボウズで働くようになった最初のきっかけです。
次回はですね、サイボウズで働き始めて、複業のメリットデメリットみたいな詳しい話はまた改めてすることにして、ボクのキャリアの遍歴ということで、どんな変化があったのか その辺りについてお話をしていきたいと思います。