人材を抱え続ける企業の課題解決に向けた理想―①キャリア主体性を育てる
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。
昨日は、「企業の「人材を抱え続けることの問題」の解決に向けた理想」というお話をしました。
今日は、「人材を抱え続ける課題解決に向けた理想―①キャリア主体性を育てる」というお話です。
音声はこちらです。
「キャリア主体性とは何か?」と言ったら、キャリアについて、自分で主体的に捉えて行動することですが、これに関連する話として、キャリア安全性(このままこのキャリアを歩んでいけば大丈夫だ、と思えていること)があるなぁと思っています。
キャリア主体性と、キャリア安全性は関連していると思います。キャリア安全性については、以下の記事をご覧ください。
今日は、そもそも論である「主体性」とは何か? について触れながら、企業目線における「どうしたら、社員のみなさんのキャリア主体性が育てられるのか?」という話をしてみたいと思います。
主体性とは何か?
そのまえに、改めて「主体性とは何か?」についてみていきましょう。
主体性とは、ある物事に対して「自分ごととしてとらえ、自分の意志で行動すること」だと思っています。
ちなみに、Googleで「主体性 育てる」で検索してみると、子どもの主体性についての検索結果が出てきます。そう考えると、子どもの主体性を育てることも、難しいことなのではないか? と思うわけです。
たとえば、学研教室の「子どもの主体性を伸ばしたい!変化の激しい時代を乗り切っていくために」によれば……
とありました。
また、主体性のある子の特徴としては、
主体性のない子の特徴としては、
そして、子どもの主体性を伸ばすために心がけたいこととしては
とありました。これ、大人にとっても「もう、これでいいんじゃないか?」という気すらします(笑)
言い方を変えると、子どもにとっても、主体性を持たせるのは大変なのだから、大人である僕たちだって、そう簡単ではない、と、僕は思っています。
僕は「主体性があるタイプ」
ちなみに、僕は主体性を持っているタイプだと、自分では思っています。
というのも、自分で法人を経営しているのもそうですし、いま、こうして毎日発信しているのも、主体的・自発的に行動しています。誰に何かを言われたわけでもないのに(笑)
なぜ、こうして毎日発信しているのかというと、大きく分けると2つあって……
実現したい理想があるから
「このままじゃまずい」と思っているから
つまり、主体性とは、その人、それぞれにある「〇〇したい」か、「〇〇しなければならない」の中に宿るのだろうと思っています。
簡単な例でいえば。「ごはんを食べたい」みたいなことも、そうですよね。もちろん中には、周囲の人から「もっとごはんを食べなくちゃだめだよ」みたいに言われて、しぶしぶ食べる人もいるかもしれませんが、多くは、お腹が空けば、誰に言われるでもなく「食べたい」と思う。これが、主体性だと思います。
どうすれば、企業内で、社員の「キャリア主体性」を育てられるのか?
では、企業が、社員に対して、「キャリアの主体性を持たせたい」と思った場合、何を、どうするのが理想なのでしょうか。
子どもの主体性を育てるのが難しいように、大人の主体性を持たせるのは本当に難しい。
でも、僕自身が、「〇〇したい」と、「〇〇しなければならない」の間で主体性を発揮するようになっている事実を思うと、
「〇〇したくないこと/〇〇したいこと」を洗い出すようなワークショップを行う
「このままでは、どうなってしまうのか?」といった情報を提供する
みたいなことが、大切なのかなと思います。つまり、改めて自分自身の「〇〇したい」を気づいたり、自分が置かれている立場を知り、「〇〇しないとまずいな」といった気づきを起こさせるような。そういった取り組みがいま、必要なのでしょうね。
あとは、子どもたちの主体性を育てるために必要な要素を参考にすれば、社員の主体性を育てる理想は……
本人自身に選ばせたり決めさせたりする
好奇心を育てる問いかけをする
社員のチャレンジを温かく見守る
メンターがお手本を見せる
こういった環境を整えていくことが、大切なのかもしれませんね。
今日の話はこれで、終わりにします。