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第3章まとめ―「凸と凹を組み合わせて、理想を実現する

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「人材を抱え続ける企業の課題解決に向けた理想―③地域との関係をつくる」というお話をしました。

今日は、第3章まとめとして、「凸と凹を組み合わせて、理想を実現する」というお話です。

音声はこちらです。

第3章の内容を一言でまとめると……

第3章をまとめますと、「理想の姿」をお話ししてきました。

いま、日本の社会では、人口減少という大きな課題があります。

また、働いているわたしたちの課題を考えたとき、以前の、右肩上がりのような社会と比べると、「今後、どうなっていくのかな?」とか、「いまの延長で働いていて、将来大丈夫なのかな?」など、さまざまなキャリアの不安があります。

また、会社としても、いままでのように定年が65歳の社会から、人生100年時代と言われ、いままでよりも社員を長く雇用しなければならない必要性が出てきている中で、長い間雇用し続けるのは、企業にとっても負担です。

しかも、労働力人口の中でもっともボリュームゾーンである、1971年~1974年の団塊ジュニア世代が、今後、ベテラン世代、シニア世代になっていくのですから。

これまで、「これらの問題をどう解決すればいいのかな?」という理想について、お話してきました。

人口減少、キャリア不安、人材雇用の課題を解決する理想

これまでの話を簡単にまとめますと……

人口減少の課題を解決する理想

1つ目の、人口減少の課題については、今後、地方の企業は、地域内の人材が減っていき、人材が確保しにくくなるという問題があります。そこで、理想としては、地域外の人たちと繋がって仕事を回していく必要があります。

そのための理想としては……

  • リモートワークで地域外からでも働けるようにする

  • 地域外人材を複業のような形で受け入れる

  • (仕事という観点ではありませんが)地域の企業で、地域外の人たちを研修のような形で受け入れる

ような形が、地方における人口減少の問題を解決する理想です。つまり、地域内外の接点が生まれて、人とのつながりができていくといいんじゃないか? という視点です。

キャリア不安を解決するための理想

2つ目の、キャリア不安を解決するための理想については、いまもすでにそうですが、先行きの見通しが立ちにくい社会の中で、今後は、今までの延長で捉えていくと、ますます「キャリアの不安が増えていきますよ」と。そこで、「キャリア安全性を高める必要がありますよね」という話でした。

キャリア安全性とは、「このまま、この状態で働いていても大丈夫だ」とか、「このまま働いていけば成長できる」ということです。

キャリア安全性を高めるためには……

  • 「自分は、何が得意で」「何ができるのか」といったキャリアの棚卸をしていくこと。キャリアの棚卸しをすることで、「いまのまま働いていっても、社会や市場が求めているものと、自分ができることは一致してますよ。大丈夫ですよ」という状況が見えてくる

  • もう1つはキャリアの多重化。収入もしかり、コミュニティもしかり。たとえば、一つの会社に所属するだけではなく、複数の収入源を得たり、複数のコミュニティに参加するとか。つまり複業

といったことが理想です。

企業の「人材を抱え続けることの問題」の解決に向けた理想

3つ目は、社員の自律の理想です。企業では、今後、人材を抱え続ける負担があるということで、それを解決する理想としては、社員の皆さんが自立できるようにする必要がありますよね。そこで……

  • キャリア主体性を高める

  • 会社への依存率を下げる

  • 社会貢献という意味で地域との関係をつくる

という3つの理想を挙げました。こうすることによって、社員のみなさんが、新たな活躍のステージができるんじゃないかという話でした。

すべてのテーマはつながっている。だから、凸と凹を組み合わせる

ここまでお話してきた、人口減少とキャリア不安、社員の自立という内容は、それぞれ別々のテーマのように見えて、僕は凸と凹の関係だと思っています。どこかでは余っている。どこかでは凹んでいる……つまり何かが足りていないという状況ですね。

それらをうまく組み合わせると、課題は解決できんじゃないかなと思っています。

特に地方の企業の人材不足問題、つまり、凹ですよね。今後、足りていないところが課題になっていきます。一方で、企業では今後、もっとも、労働力人口のボリュームゾーンである団塊ジュニア世代が、シニア世代になっていきます。そういった、人が多くいるところと、ちょっと足りないところをうまく組み合わせていく。

組み合わせていくためには、いわゆるリスキリングと呼ばれるものですよね。

とはいえ、単に「これができます。だから雇ってください」ではなく、地方の企業では、〇〇の分野の人材が足りない。一方で、わたしは〇〇ができる。そういったニーズのマッチングが必要でしょうし、マッチングがしやすいように、働く側はキャリアの棚卸がをしていく。

その結果……

  • キャリアの棚卸をすると、スキルの棚卸ができる

  • スキルの棚卸をすると、社外(地域)との関係ができる

  • 社外との関係ができると、複業などできるとキャリアの多重化ができる

  • キャリアの多重化ができると、社員が地方の企業で活躍できる

  • 地方の企業で活躍できると、第2、第3の未来が描ける

  • 社会貢献しながら、会社への依存度が下がる

そして、今後人材不足になっていく地域の企業の課題を解決する……この一連の流れが組み立てられるといいなと思っています。

それぞれの課題の凸凹を組み合わせる

いまはまだ、これらの課題がバラバラに存在しているので、まだ、それほどイメージがわかないかもしれませんが、僕自身は、この課題を解決するために、2017年から、いろんな試行錯誤をしてきているので、明日以降はこの理想を実現するためにどんな考え方が必要で、実際にどんなことしていけばいいのかという具体策について、お話ししていきたいと思います。

今日の話はこれで終わりにします。

次の記事:「仕事っぽいシゴト」とは何か?―ワーキッシュアクトとの関係

#創作大賞2024 #ビジネス部門

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