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#27 「人が減る」というリアルな現実【地域複業の可能性】

竹内義晴です。この番組は、組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、2拠点ワークといったこれからの働き方についてゆるゆるとお話をしていく番組です。

昨日までですね、ボクの幼少期からの生い立ちについて、そしてキャリアの遍歴についてお話をしてきました。

なぜ、幼少期からのキャリアの遍歴についてお話をしてきたかといいますと、ボクの人となりを知っていただきたいこともありますが、いま取り組んでいるさまざまなことや、取り組もうとしていることに対して、「なるほど。そういう経緯があって、現在に至っているのか」ということを少しでもお感じいただけたらいいなと思って、幼少期からのキャリアの遍歴についてお話をしてきました。

ここからはですね、地域における複業についてお話をしていこうかなと思っています。

地域複業のお話をする前に

これから、地域に関する複業についてお話をしていくのですが、話し始めているいま現在、明確に理路整然とお話できるかという自信はまだありません。また、よくまとまっているかって言われたら、ちょっと雑多かもしれません。話していく間に、話が飛んだりすることもあるかもしれません。

しかし、なぜ複業に関するお話をするかというと、これからの社会を考えた時に「多分、こういうことが必要なのではないか」「こういうことをやっておかないと、ちょっと将来まずいことになるんじゃないか」というような感じが個人的にしていること。

そして、それはひょっとしたら、ある見方をすればネガティブな状況なのかもしれないですが、見方を変えれば自分を変化させていく、あるいは、いままで以上に楽しく働く機会にもなり得るのではないかなと思っていて、そのあたりのお話をしていこうかなと思っています。どれくらい続くのか、続かないのかわかりませんが、お聴きいただければと思います。

毎日10分くらいお話をしているので、途切れ途切れになることもあるかもしれません。でも、いま頭の中にあることを文字にまとめて整理しながら、「今後、必要なことって多分こういうことなんじゃないか」ということを言語化したい。そして多くの方々に「本当にそうだよね」っていうことが伝われば、この音声で配信している意味があります。

というわけで、地域複業に関するお話をしていきます。

「地域」のとらえ方について

まず、「地域複業」とは何かについてです。ここでいう「地域」について、一般的には都市部とか、地方とか、いろんな呼び名はありますが、地域とは本来、市区町村、あるいは、県などといった境界線で引かれた何らかのエリアのことを地域と呼ぶだけで、それが都市部だろうが、地方だろうが、本来はあんまり関係ないんじゃないかなって思っています。

いまからお話しする地域複業について、どちらかと言えば地方の話です。なので、地方複業って呼んでもいいのかもしれません。けれども、地方複業だとなんとなく都落ちみたいな印象があるのと、「地方だから」「都市部だから」みたいな言い方をあまりしたくない気持ちもあり、それぞれの地域がそれぞれの課題を解決できたらいいなっていう思いを込めて、地域複業というふうに呼ぶことにしたいと思います。

また、地域について便宜上「都市部」とか「地方」といった言い方はしますが、それは人が物理的に多くすんでいるといった、現在の状況を示すものだと理解していただければと思います。

地域複業とは?

地域複業とは、都市部で働いている人が、いま住んでいる居住区、あるいは働きに行っている場所とは別のところで、自分の経験を生かし、その地域に役立てることです。

「ふくぎょう」というと、いまこれを音声で話しているので漢字のイメージはそれぞれの方が持っているイメージで捉えられると思いますが、ここでお話ししている「ふくぎょう」は、メインとサブのサブの「副業」ではなく、複数の、いわゆるマルチな仕事をするという意味での「複業」だと理解していただければと思います。

なぜ、地域複業にボクが関心を持っているかのか。それは……

ボクは新潟の中山間地に住んでいて、人が減っているっていう「さま」をリアルに感じています。子どもたちがいなくなる、そして、高齢化が進む、といった、今後多くの地域が感じ始めるであろう日本が抱えている課題を、身近に感じ始めていること。

そして、人がどんどん減っていくと、これまでさまざまな地域で続けてきた文化や人と人との営み、あるいは、お祭りや道路をきれいにするといった「土地を守る」ことが、近い将来、できなくなる恐れがあるだろうな、と感じていること。

これは同様に、企業にも同じことが言えます。地方の企業、特に人が減っている地域における企業は、今後おそらく、人を採用することが難しくなってくるんじゃないかなって見ていて。なぜならば、人がそもそもいないので、採用ができないわけですね。

そういった状況に、今後なっていくんじゃないかなと思っているので、いまのうちから何らかの手立てをしていく必要があるのではないかなというふうに思っているわけです。

わたしの複業体験

この「手立て」について、「地域で複業する」というのがいいんじゃないかなって思っているんですよね。このアイディアのもとになっているのが、ボク自身の複業体験です。

ボクは2017年から新潟に住んだまま、サイボウズという東京の会社でも働いています。働き始めて、比較的早い段階で「もしも、ボクの逆――つまり、都市部の人が、地方の企業で、いままでの経験を生かして、複業のような形で週に何日か働くことができれば、今後、地方で課題になるであろう人の問題を解決できる……とまでは言わないまでも、ひょっとしたら、ちょっと和らげることができるかもしれないなって思ったんです。

この、地域複業について、さらに具体的な話は明日お話しします。ぜひお聴きいただければと思います。

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