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理想と現状のギャップを埋める⑤―地域課題を学びにするプログラム

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「理想と現状のギャップを埋める④―地域企業の見える化」というお話でした。

僕がいま取り組んでいるのは、地元である新潟県上越エリアというところが、直接的なフィールドです。そこで、地域企業の「見える化」をするために、いま一緒に取り組みをしている会社さんが「地域企業の企業名鑑」であるシゴトバカタログというサイトをつくっていただきましたよ、という話でしたね。

今日は、「地域課題を学びにするプログラム」という話をしていきますね。

音声はこちらです。

僕がこの本でお話している人口減少の問題や、人材不足の問題については、すでに起き始めています。そういった課題認識から、「仕事っぽいシゴト」をいう関係をつくる取り組みを始めています。

地域の企業と、都市部に限らず、地域外の方々をつなぐために、昨日までのお話では、ポートフォリオの作成やキャリアの棚卸をすることによる「人材側の見える化」と、その次に「地域企業の見える化」をやろう、と。

この2つが見える化できると、地域側では「地域の企業には、こういった会社があります」ということが対外的に発信されます。

また、キャリアの見える化については、人材プールのような、そういったものを作れなくはないんでしょうけど、単に人材マッチングみたいなことは、もうすでにいろんなサービスがあります。

また、単に「副業できます」とか、「お金稼ぎできます」というのが目的の複業の場合、目的が「ちょっと違うな」と思っていて。

それよりも、いかに仕事を通じて「地域との関係性を構築するか」ということが、「仕事っぽいシゴト」の仕組みづくりを進めていくためには、すごい重要なポイントなんじゃないかな? と思っています。

こうした仕組みづくりをやろうとした時に、単に「仕事とスキルのマッチング」でもない。だからといって、じゃあどうやって、地域の企業と、地域外の企業で働く方々をつなぐのか? というのは、結構難しいな……と思っていたんですよね。

ですから、この仕組み作りについては、働く方々と地域企業の見える化はしてみたものの、次のステップとして「どこに行けばいいのかな?」と悩んでいました。

また、ビジネスパーソンの、個々人の見える化も大事だとは思いながらも、本当は、こういった取り組み、特にキャリアの棚卸しは、企業の「人材育成の一環であるといいんだよなー」と思っていて。

じゃあ、企業の中で、社員のキャリア教育のようなことに興味関心を持ってくださる企業の方々と「話がしたいな~」とか、「出会えればいいな~」って思っていたんですよね。

そのために、いま、毎日noteやPodcastで発信しています。

このように、いま、できることをやりながら「企業との関係性って、どうやって作ればいいの?」と思いながら、さまざまな取り組みをできる範囲でやっている中で、実は、2024年6月から、新たな取り組みが具体的にスタートしているんですよね。

それは、日本能率協会マネジメントセンターという会社さんのプログラムです。

日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)さんは、「能率手帳」というビジネス手帳を作っている会社さんですね。そのほか、人材育成の研修をされている会社さんです。

JMAMさんのプログラムに、ラーニングワーケーションという、「地域の中で学びを得よう」というプログラムがあります。その中に、そのなかのひとつの「ことこらぼ」というプログラムがあるんですよ。

このプログラムを、2024年6月から走らせることができました。

地域の企業には、さまざまな課題がありますよね。そうした、地域企業の課題を、都市部で働く企業の皆さんが、地域企業とチームを組んで、「課題を解決していこう!」というプログラムです。

このプログラムによって、地域企業が抱える課題について、地域外の企業の方々と、仕事を通じた研修によって、接点とつくる取り組みを始めています。

このプログラムの企画について、話をしはじめたのはいつだっけ……あ、2023年のちょうど今ごろですね。ちょうど7月にこのプログラムの実現に向けて話をし始めました。そして、現在に至る、という感じです。

これまで、地域の企業における複業の形を模索してきて「難しいな~」って思うことが多々ありました。

ですが、研修という形だと地域の企業のみなさんから受け入れてもらいやすいことに気がつきました。「今度、都市部のメンバーといっしょに、みなさんの会社の課題解決を一緒にやりませんか?」と説明したら、「それはいいですね!」「ぜひ、いっしょにやりたい!」という声をいただくことができました。

また、ことこらぼを取り組み始めたときに、僕が想像したひとつに、ことこらぼは研修の一環なので、すぐに複業のような形にならないとは思いますが、地域課題に触れ、関わりができていく中で、地域との「関わり代」ができたらいいなぁって思ったんです。

また、いきなり複業という形は難しくても、プログラムを走らせていく中で、地域の企業と、都市部で働いている方々の関係性が構築されて、プログラムが終わった後にプロボノや、あるいは、複業という形になるかどうか……は、その先の話ではあります。

ですが、もしもこのプログラムを通じて、仕事を通じた関係性が生まれたら、地域の企業と、地域外の皆さんとの接点を構築することができたら、ひとつ、「仕事っぽいシゴト」の形が実現できるんじゃないかな? って思ったんですよね。

ことこらぼはいま現在、ひとつの事例として走り始めた形ですが、少なからず、地域企業において、これから起こりうる課題に対して、地域外のみなさんとの接点をつくり、そして、一緒に課題を解決していこう! というかたちが走り始めることができたのは、ひとつの、大きな成果ではないかと思っています。

これが、いま、理想と現実のギャップを埋めるために、走りはじめている取り組みのひとつです。

ということで、今日は「地域課題を学びにするプログラム」という話をしました。今日の話はこれで終わりにします。

次の記事:理想と現状のギャップを埋める⑥―ローカルプレイヤーを育てるプログラム

#創作大賞2024 #ビジネス部門

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