#565 企業が地方創生で成功するために必要なこと――地域のプレイヤーとつながる重要性
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
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越境学習と地域づくりの実践
昨日と今日は東京におりまして、先ほど新潟に戻ってきました。
今日は「企業が地方創生に関わるなら、地域のコーディネーターとの接点が必要」という話をしてみたいと思います。
ここ最近、Podcastやnoteでもお話ししているように、11月29日から30日にかけて妙高で「越境学習」というイベントを開催します。
この越境学習は、都市部の企業の社員が普段の環境を離れて異なる場所で学ぶ体験のことです。妙高でこのような取り組みができているのは、都市部の企業と妙高の私がつながり、地域のコーディネーターが関わっているからこそ実現しています。
地方創生と企業の役割
企業によっては、CSRの観点や、社員を地域と関わらせることで社員の育成や地域貢献を目的として、地方創生に関わりたいと考えているところがあると聞いています。また、地方創生をビジネスにしている会社もあります。
そういった企業がいきなり行政にアプローチするのも一つの方法ですが、行政機関の担当者は2~3年で変わることが多く、予算も年度ごとに執行されるため、長期的な関わりを持つのが難しい場合があります。担当者が変わると、熱意も変わり、予算も次年度には確保されない可能性があります。
地域のプレイヤーとのつながりが鍵
もし本気で地域に貢献し、将来的にビジネスにつなげたいと考えるなら、地域で何かをしようとしているビジネス感覚を持ち、かつ地域と都市部の両方を理解している人とつながることが絶対条件です。
なぜ絶対条件かと言うと、先ほど述べたように、行政機関では担当者の配置や予算の問題で短期的な取り組みになりがちだからです。また、行政機関との関わりだけでは、一時的にイベントなどを行えても、実際に地域と関わりを持つ人がいなければ、持続的な活動は難しいです。
地域に根付く活動の重要性
もし企業が本気で地域に役立ちたいと考えるなら、地域の中でプレイヤーとなる人、すなわち実行力がある人と接点を作らなければなりません。地域のプレイヤーがいない限り、関係性を築くこともできません。
ですから、企業が本気で地方創生に取り組みたいと思うなら、そういった人がいる地域を選んでください。
単発イベントに頼る危険性
なぜこういうことを言うかというと、地方に介入する企業やコンサルタントと呼ばれる人々の中には、他の地域で行ったイベントをコピー&ペーストして実施し、短期間で予算を消化してしまい、何も残さないまま次の地域に移っていく事例を多く見てきたからです。
私はそのような事業者とは関わりたくありません。ただ幸いなことに、私が関わっている企業は、長年の信頼関係の中で様々なやり取りをし、苦労を共にしてきた人たちなので、今も継続的に活動ができています。
真に地域と関わるために
だからこそ、表面的な取り組みだけを目的とする人たちはすぐに見抜けます。そして、本当に地域と関わりたいと願う人たちとだけ、これからも一緒に活動していきたいと思っています。
お知らせ:キャリアに関するイベントを開催します!
若手社員の離職防止や、ミドルシニアのキャリア形成を考える越境学習のイベント『若手の離職防止と中堅・ベテランのキャリア形成を考える 【新潟県妙高市】越境学習による「社員の行動変化」』を開催します! 若手からベテランまで、これからのキャリア形成を一緒に考え、語り合いませんか? 実際の取り組みも体験できます!
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